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自閉症を学んで得られたもの

私は自閉症のある方の支援に携わって約15年経ちます。
これまで、たくさんの方の就職のサポートをしてきました。

明るくて賑やかな方、いつも静かだけれど芯のある方、周りに気を遣いしすぎてしんどくなってしまった方、自身の世界観がはっきりしている方…

「自閉症の人は〇〇」と時々限定的な形で話題にあがることがありますが、「自閉症だから〇〇」とひとくくりには全くできません。十人十色、千差万別。当たり前のことですね。

 

じゃぁ、性格だけを知って関わればいいのか…?自閉症について知らなくていいのか?というとそうではないと私は思っています。

自閉症のある方は、定型発達(自閉症ではない方)と 脳の使われ方が異なるため、自閉症特有の脳機能や感じ方について知っておくことはとても大切です。
そこを知っておくことで、自閉症のあるご本人も、周りの人も、過ごしやすくなります。
(自閉症の特性はこちら…)

 

自閉症の特性を知っておくと、何か困ったことが起こった時に、「なんで〇〇なんだ!」と頭ごなしにならずに「なんでそうなったのかな?どんな理由があるんだろう?」と考えることができます。専門用語では氷山モデルともいいます。

 

また、自閉症のある方と関わっていく中で、考え方のクセ、社会で当たり前とされていることを改めて知る機会がたくさんあります。
こういったことを知っていくうちに、「自分はどのような特性があるのか」、「どういう環境におかれているからストレスがかかっているのか」、「じゃぁどうすればいいのか」…自分を振り返り、とても現実的に考えることができます。

そして、「〇〇でなければならない」といった考え方が「これもあり」「これもあり」と少しずつほぐれていく感覚があります。
なので、自閉症について学んでいくことはとてもおすすめです。

<自閉症について学んで得られたことのまとめ>
・自分のことが知れる
・自分&周囲の困っていることの対策が考えやすくなる
・自分&周囲が困った時に「なんで!!」と感情に一方的に流されるのではなく、「なぜだろう?」と落ち着いて考えられるようになる
・個人の能力任せではなく、システムや環境を整える思考が身につく

ぜひ、自閉症啓発デーのこの機会に、自閉症について学んでみてほしいです。

(スタッフ 山本)

特別コラムはこちら

2021年、世界自閉症啓発デーに合わせた特別コラムをつくりました。簡単な説明ではありますが、自閉症・発達障がいのことをお伝えしています。
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