自立訓練(生活訓練)とは〜発達障がい特化のサービス内容をご紹介〜
自立訓練(生活訓練)は、2年間使える有期限の障害福祉サービスです。
ジョブジョイントおおさかでは、焦らず、自分のペースで、将来のことを考えたい人にオススメのサービスとして、自立訓練(生活訓練)を提供しています。
目次
利用者の方の内訳
以下は、自立訓練を利用した方の利用状況です。
主には、以下の方が利用者の多くを占めています。
*以下のグラフは、十三オフィスと高槻オフィスを合わせたデータです。
主な利用者の方
・18歳〜20代、30代の人
・特別支援学校を卒業した人
・高校を卒業した人
・不登校や引きこもりなど、社会との接点が少なかった人
・大学や短大、専門学校などで休学している人
利用期間と利用料金
有期限サービスのため、2年間の利用が可能です。
ただし、住まいの市町村が認めた場合は、1年の延長をすることもできます。
延長した場合は、最大3年間の利用が可能となります。
利用料金は、本人の前年度の所得に応じて設定されますので、詳細は住まいの市町村にお問い合わせください。
現在、ジョブジョイントおおさかの利用者の方は、9割の方が「無料」で利用されています。
自立訓練で取り組むこと(プログラム紹介)
主には、以下の3つをポイントとしています。
それぞれについて具体的に記載します。
▼たくさんの経験を積む
・料理、金銭管理、身だしなみなどの日常生活スキルを学ぶ
・PC、軽作業、清掃などの様々な作業を経験
・社会のマナー、適切な振る舞い方、コミュニケーションの取り方などを学ぶ
・余暇や趣味、休憩の過ごし方などを学ぶ
・ゲームやレクで、楽しみながらコミュニケーションと振る舞いを学ぶ
・体力づくりやヘルスケアを目的に身体を鍛える・整える
▼自信をつける、自己肯定感を高める
・スケジュールに沿って行動することに慣れる
・手順書に沿って作業を進めることに慣れる
・経験したことをスタッフと一緒に振り返る
・上手くできていること、得意なことをスタッフからフィードバックしてもらう
▼自己理解(自分のことを少しずつ知っていく)
・生活記録表などで生活リズムをセルフモニターする
・得意なこと、苦手なことをスタッフと一緒に考える
・DVDなどで発達障がいの特性(強みと弱み)を学ぶ
・ワークシートを使って特性を整理する
・ストレスコーピングやリラクゼーションの方法を一緒に考える
・ストレスコーピングやリラクゼーションの方法を一緒に考える
自立訓練の参考コラム
就職の準備性(就労準備生ピラミッド)
将来的な就職を目指すためには、働くための土台づくりが大切です。
働くためのスキルとして、代表的な指標が「就労準備生ピラミッド」といわれていて、下の土台部分を自立訓練で取り組むこととしています。
ただ、このピラミッドにある項目を満たすことで就職が叶うわけでなく、優先順位をつけ、スタッフと一緒に自分のペースで取り組むことをジョブジョイントおおさかでは大切にしています。
通所の方法(通い方や通所ペースなど)
自立訓練の方の通所数は、週2〜3日の通所が平均です。
週1日からの通所でも可能となっています。
また、午前のみ、午後のみなどの半日通所からスタートすることもできます。
通い方や通所ペースについては、一人ひとりのペースに合わせて個別でご相談に応じます。
自立訓練終了後の進路
自立訓練終了後の進路は、いくつかに分かれます。
- 就労移行支援
- 就労継続支援B型
- 復学や復職
就労継続支援B型の事業所を探すなど、進路についてもスタッフと一緒に考え、B型の見学も同行サポートいたします。
よくあるご質問
毎日のプログラムはどんな雰囲気ですか?
プログラム中は、静かで落ち着いた雰囲気です。
利用者の方も作業や講座に集中しておられ、黙々と取り組まれている分、全体的に静かな雰囲気です。
また、マイペースな方が多いため、休憩中も静かで落ち着いてる様子が多いかと思います。
就労移行支援と何が違いますか?
自立訓練は、「焦らず、時間をかけて」がテーマです。2年間のなかで将来のことを考えていくため、就労移行支援よりは、プログラムの流れなど「時間の流れがゆったり」が特徴でもあります。
家族とも情報共有してくれますか?
ご家族とは、3ヶ月に1回のペースで三者懇談を行っています。その際に3ヶ月間の取り組み内容やこれからのことについて家族を交えて一緒に考える時間をとっています。
また、連絡ノート、電話やメールでの連絡など、日常的な情報交換の仕組みもあります。
通院先(医療機関)と連携してくれますか?
主治医や相談員の方と連携は可能です。
また、必要に応じて通院同行をしたり、通院シート(書類)を作成して自立訓練の様子を主治医に伝えることもできます。
手帳がなくても利用できますか?
障がい者手帳がなくても利用できます。
ただ、発達障がいや自閉スペクトラム症などの障害名が書いた診断書が必要です。
診断書を持って市町村の障害福祉課に行くことで受給者証の申請ができます。
交通費は補助されますか?
現在、ジョブジョイントおおさかでは、交通費の補助制度はありません。
ただ、一部の市町村では、交通費を補助する独自の制度を設けている場合もあります。
利用料(費用)はかかりますか?
ご本人の前年度の所得に応じて自己負担額が市町村障害福祉課で設定されます。
ただ、ジョブジョイントおおさか利用者の「9割は無料」で利用されているのが現状となっています。