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自立訓練で就職への土台づくり〜まずは、スケジュールと手順書に慣れよう!〜

十三オフィスと高槻オフィスで提供する自立訓練(生活訓練)は、3〜4年で就職を目指すプログラムでもあり、「就職への土台づくり」がテーマでもあります。

自立訓練(生活訓練)では、具体的にはどんなことに取り組むのか?
このページでは、「自立訓練→土台づくり」へとつながる中身を解説したいと思います。

スケジュールに慣れる

仕事を行う上では、「仕事の予定」「職場の予定」に従う必要があります。
ここでは、予定=スケジュールとします。

ジョブジョイントおおさかでは、スケジュールに沿って一人ひとりが動けるように、スケジュールは見える化を行なっています。
今日の午前はどこで何をするか、どのスタッフが担当するか、利用者ごとに取り組む内容はなにかなど、スケジュール表やホワイトボードを使って、具体的に、明確に、示すようにしています。

発達障がいの障がい特性で考えると、具体的で明確なことを好むといわれています。また、見える化されたスケジュールで見通しが持てることで自立的に動くことができます。

●まずは、スケジュールに沿って動くことに慣れる。
●スケジュールをうまく使うことで自信につなげる。
●職場にスケジュールがあることで、職場の期待に応えて働くことができる。

自立訓練では、一人ひとりに合わせたスケジュールを提示し、慣れるための支援を行っています。

手順書に慣れる

手順書とは、業務を進めるためのマニュアルのようなものです。
業務の手順を書いたものがあると、発達障がいの人は視覚的な理解ができ、スムーズに手順を進めることができます。

手順書やマニュアルなどの名のつくものは、職場にも必ず存在します。
手順に沿って取り組むことは、ルールを守り、職場の役割期待に応えることにもつながっていきます。

●まずは、手順書を使うことに慣れる。
●時には自分にとって分かりやすい手順書を一緒に作る。
●手順書に慣れることで、自信をもって落ち着いて業務ができる。

手順書がもつ意味は、発達障がいのある人にとって重要な意味があると思います。
手順書などの視覚的な情報提示が本人の安心感に繋がり、安心できるからこそ、本来のチカラが発揮できます。
また、律儀で真面目なところも発達障がいの強みでもあり、手順書があることで記載の通りにきっちり作業を進めることができます。

手順書があることで強みはより発揮できます。
そのために、「手順書に慣れること」は働くための土台づくりとして大切な視点だと考えています。

よくあるご質問

スケジュールや手順書に慣れるためには、どれくらいの時間がかかりますか?

ほとんどの利用者の方は、1〜2ヶ月程度で慣れておられます。
繰り返してスケジュールや手順書を使うことで、使うことが習慣になる場合もあります。
また、手順書の内容が分かりにくい場合は、スタッフと一緒に作り替えることもできるので、作り替えたもので慣れるのが早まる人もおられます。

スケジュールの種類はどれくらいあるでしょうか?

ジョブジョイントおおさかにあるスケジュールは、いろんなタイプのものがあります。

  • 月ごとのプログラム内容が書いた月間スケジュール
  • その日に取り組む作業を示した当日のスケジュール
  • イベントや外出時の流れを示したスケジュール
  • 一人ひとりに合わせたオリジナルスケジュール

上記以外にもいろんなスケジュールがあります。できるだけ、ご本人の見やすいスケジュールをスタッフと一緒に作成していくことを大事にしています。

手順書の種類や内容はどんなものがありますか?

ジョブジョイントおおさかの手順書は、A4サイズ(片面or両面)の紙の手順書が多くあります。
ただ、動画などのほうが分かりやすいという方もおられるため、iPadにある動画の手順書を使う場合もあります。
また、手順書は自分専用として手順書の内容を改訂していくことも可能です。作業のコツや注意点を手順書に書き込むことで取り組みやすくなる利用者の方もおられます。

就労移行支援・自立訓練の見学相談会は、毎週開催中! ぜひ、お気軽にお申し込みください。
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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障がいのある人の地域生活支援の仕事をして15年。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援など、ライフステージごとの支援に携わってきた。趣味は、登山、散歩、読書。現在は、北アルプス登頂目指してマイペースにトレーニング中。