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長く働くために準備したほうが良いこととは?(就職や転職にむけて)

仕事は人生の中でそれなりに多くの時間を占めることもあり、働く上で自分自身と仕事の相性は長く働く上で大切だと思います。

自分と仕事のマッチングはどうか?
職場環境との相性はどうか?

長く働くためには、上記2点はポイントになりそうです。
就職や転職にむけて、働く前に準備したほうが良いことについて、改めて考えてみたいと思います。

①自己理解と自己分析

職業適正や障がい特性など、自分を知って自分を分析することは大切な視点です。
ただ、発達障がいのある人にとっては客観視が苦手なこともあり、これらを一人で取り組むには限界もあるように思います。
ワークサンプルのような課題に取り組んで職業評価をしてもらったり、ワークシートに障がい特性を書き出してカウンセリングなどで情報整理するなど、専門家や第三者に手伝ってもらうことで自己理解や自己分析は深まっていくように思います。

②得意苦手と配慮事項の把握

自己理解と重なる部分でもありますが、得意なことや苦手なことは自分なりに把握することも大切な準備となります。
得意苦手は、今までの経験から考えていくこともできますし、何かの作業をしたり、他者との関わりやコミュニケーションなどから得意苦手となる共通点を検討することもできます。
また、苦手なことは周囲の配慮で苦手を補うこともできるため、「配慮事項」は就職活動が始まる前に把握しておくことが理想です。ただ、苦手を補うための「配慮」は、どの程度を職場にお願いするかは悩ましいことでもあるので、専門家や第三者の意見も聞きながら整理していくことが大切です。

③頼れる支援者の存在

上記の①②にもありますが、専門家や第三者といった自分を応援してくれる存在は就職や転職に向けての準備段階ではとても大切な存在です。
ここでの支援者とは、就労支援員、ドクター、カウンセラー、学校の先生などでしょうか。もちろんここには家族も含めてよいですが、できたら第三者としての存在で、なおかつ発達障がいや就職活動についての専門知識を有する人が望ましいように思います。
支援者との相性も大切な視点なので、頼れる人が見つかるまでに時間を要することもありますが、支援者とのパートナーシップが就職活動やその後の就職を円滑に進めていくと思います。

 

就職はゴールではなくてスタートでもあるため、「長く働く」ことが私生活への安定と充実にもつながります。
「自分と仕事のマッチング」「職場環境との相性」は、上記①〜③をポイントにしていくことで考えやすくなりそうで、そのためにも働く前の準備は大事になりそうです。

就職や転職後の社会人生活がうまくいくように、「準備の時間」も大切にしてもらえたらと思います。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障がいのある人の地域生活支援の仕事をして15年。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援など、ライフステージごとの支援に携わってきた。趣味は、登山、散歩、読書。現在は、北アルプス登頂目指してマイペースにトレーニング中。