就労移行支援とは〜発達障がいのある方の就労支援サービス〜
就労移行支援とは、「2年以内」に就職を目指す有期限の障がい福祉サービスです。
ジョブジョイントおおさかでは、職業訓練→企業実習(インターンシップ)→就職活動の流れで就職サポートをしています。
利用者の方の内訳
以下は、就労移行支援を利用した方の利用状況です。主には以下の方が利用者の多くを占めています。
*以下のグラフは、十三オフィスと高槻オフィスを合わせたデータです。
主な利用者の方
・20代、30代の方
・職歴のない方が約60%
・高校や専門学校、大学を卒業した方
・転職やキャリアアップを考えている方
就職者の内訳(実績)
ジョブジョイントおおさかでは、毎年20名ほどの就職実績があります。
12年の運営で、200名以上の方が就職。
就職した方の「職種」「定着率」は以下のとおりです。
*以下のグラフは、十三オフィスと高槻オフィスを合わせたデータ。
就職先の企業名(一部)
- ロート製薬株式会社
- 株式会社ベルシステム24
- 東京海上ビジネスサポート株式会社(東京海上グループの特例子会社)
- 株式会社スミセイハーモニー(住友生命グループの特例子会社)
- 社会医療法人愛仁会 介護老人保健施設 しんあい
- 株式会社LIXILビバ
- 株式会社エムツープレスト
- 株式会社ダイフク
- 三井物産アイ・ファッション株式会社
- テルウェル西日本株式会社
- キューピータマゴ株式会社
- 社会医療法人きつこう会 多根総合病院
- 株式会社ダイキンサンライズ摂津(ダイキングループの特例子会社)
- ウエルシアオアシス株式会社(ウエルシア薬局株式会社の特例子会社)
- ANAウィングフェローズ・ヴイ王子株式会社(ANAグループの特例子会社)
- 中央フードサービス株式会社
- 積水ハウス株式会社
- 花椿ファクトリー株式会社(資生堂グループの特例子会社)
- BODYMAKER株式会社
- オーティーティーロジスティクス株式会社
- イケア・ジャパン株式会社
- 株式会社アウトソーシングビジネスサービス(株式会社アウトソーシングの特例子会社)
- 城野寝具株式会社
就労移行支援で取り組むこと
主には、以下の3つをポイントとしています。それぞれについて具体的に記載します。
・自分を知る
・企業を知る
・経験(実践)する
▼自分を知る
・練習用の軽作業(ワークサンプル)で得意苦手を知る
・手順書(業務マニュアル)の使用に慣れる
・メモの取り方や手順書の作り方を学ぶ
・講座に参加して職場での振る舞いやマナーを学ぶ
・グループワークで対人コミュニケーションを学ぶ
・動画やワークシートで障がい特性や配慮事項を整理する
▼企業を知る
・企業研究講座で様々な企業の話(講演)を聞く
・企業見学に行って、実際の職場を見て学ぶ
・企業実習(インターンシップ)で適する仕事と職場環境を考える
・先輩の話に参加して、仕事内容と職場環境を教えてもらう
▼経験(実践)する
・3〜5社の企業実習(インターンシップ)に取り組む
・雇用前実習やトライアル雇用で練習したことを実践する
・経験したことを履歴書や職務経歴書、プロフィール表をまとめる
・ジョブマッチングシートで希望職種や労働条件をまとめる
・就職活動の時は、スタッフと面接練習をする
参考コラム
利用するには(手続きの仕方)
就労移行支援を利用するには、お住まいの市役所(区役所)にある障害福祉課の窓口で手続きをする必要があります。
窓口では、必要書類に記入をして手続きを進めることで、後日、「障がい福祉サービス受給者証」が発行されます(発行までに1ヶ月程度かかると思われます)。
窓口に行く時は、本人が障がい者であることを認めるもの(障がい者手帳、もしくは診断書)が必要になります。
また、利用にあたっては、本人自身が窓口で手続きをすることもあれば、相談支援事業所が手続きをサポートしてくれる場合もあります。
よくあるご質問
毎日のプログラムはどんな雰囲気ですか?
プログラム中は、静かで落ち着いた雰囲気です。
利用者の方も作業や講座に集中しておられ、黙々と取り組まれている分、全体的に静かな雰囲気です。
また、マイペースな方が多いため、休憩中も静かで落ち着いてる様子が多いかと思います。
家族とも情報共有してくれますか?
ご家族とは、3ヶ月に1回のペースで三者懇談を行っています。その際に3ヶ月間の取り組み内容やこれからのことについて家族を交えて一緒に考える時間をとっています。
また、連絡ノート、電話やメールでの連絡など、日常的な情報交換の仕組みもあります。
通院先(医療機関)と連携してくれますか?
主治医や相談員の方と連携は可能です。
また、必要に応じて通院同行をしたり、通院シート(書類)を作成して自立訓練の様子を主治医に伝えることもできます。
手帳がなくても利用できますか?
障がい者手帳がなくても利用できます。
ただ、発達障がいや自閉スペクトラム症などの障害名が書いた診断書が必要です。
診断書を持って市町村の障害福祉課に行くことで受給者証の申請ができます。
交通費は補助されますか?
現在、ジョブジョイントおおさかでは、交通費の補助制度はありません。
ただ、一部の市町村では、交通費を補助する独自の制度を設けている場合もあります。
利用料(費用)はかかりますか?
ご本人の前年度の所得に応じて自己負担額が市町村障がい福祉課で設定されます。
ただ、ジョブジョイントおおさか利用者の「9割は無料」で利用されているのが現状となっています。