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障がい者雇用とインターンシップ〜職場の方に向けて〜

自閉症啓発デーと発達障がい啓発週間に合わせて書いているコラム。今日は企業における障がい者雇用をテーマに、「インターンシップ」が効果的であることをお話ししたいと思います。

 

インターンシップとは、企業の中で一定期間の職場体験のことです。最近は、1日や数日といった短期間のインターンシップが多いようですが、1ヶ月や数ヶ月といった中長期のインターンシップを受入れる企業もあります。

自閉症、発達障がいのある方にとっては、企業の求人票から自分に合う職場をイメージするのが難しいと答える方は多く、インターンシップでの実体験は就職後のイメージがもちやすくなっているようです。

以下は、インターンシップに参加した方の声。ジョブジョイントおおさかの利用者の方や働くチカラPROJECTに参加してくれた学生さんのご意見をまとめてみました。

  • 具体的な業務内容を知ることができた
  • 業務のレベルや難しさ、自分にできそうかを知ることができた
  • 社内の職場環境や雰囲気を知ることができた
  • どんな人と働くのかを知ることができた
  • 通勤時間や労働時間に対する疲れ具合を知ることができた
  • 自分に合っているか、働き続けていけそうかをイメージすることができた

参加したご本人からすると、インターンシップに参加することで職場のことを具体的に知る機会につながっていて、経験から学ぶことが得意なことも影響して、良い機会になっているようです。

 

さて、次は企業の話。障がい者雇用に取り組む企業にとっては、採用前に検討する職場とのマッチングは気になるところかと思います。面接では、ご本人が緊張していることもあるとなると、面接で採用の質をより良くするには限界があるようにも思い、ご本人の本音、実際の働く様子があることで職場定着と戦力化も進めやすいと思います。

インターンシップは、先ほどのような本人の声を聞けるメリットもあり、加えて企業として本人の様子を見た上で採用や配置も検討しやすくなります。

  • PC、軽作業等の業務スキルはどうか
  • 集中力、注意力、体力、持続力はどうか
  • コミュニケーションの取り方はどうか
  • 昼休みや休憩の過ごし方どうか
  • どんな配慮事項が必要か(配慮か可能か) 
  • 職場の雰囲気・風土と合っているか
  • 長く一緒に働くことができそうか

上記を職場内で検討するには、インターンシップはとてもよい場面です。それに、本人が体験したことで職場を気に入ってくれれば、就労意欲も高まり、入社後の戦力化も期待することができます。

 

自閉症や発達障がいの人にとっても、企業にとっても効果のあるインターンシップ。僕らジョブジョイントおおさかも、日々の就労支援の中で近隣の企業さんへ電話や訪問をさせてもらい、インターンシップの受入れをお願いしています。

障がい者雇用が双方にとって少しでも上手く行く方法がインターンシップでもあると思うので、企業での受入れがこれからも更に広がったら嬉しく思います。

自閉症、発達障がいに興味ある企業の皆さま。お問合せもお待ちしております!

 

特別コラムはこちら

2021年、世界自閉症啓発デーに合わせた特別コラムをつくりました。簡単な説明ではありますが、自閉症・発達障がいのことをお伝えしています。
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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障がいのある人の地域生活支援の仕事をして15年。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援など、ライフステージごとの支援に携わってきた。趣味は、登山、散歩、読書。現在は、北アルプス登頂目指してマイペースにトレーニング中。