【特別コラム】「やってみます!」が持つ力 ― 発達障害のある人の“強み”に目を向ける ―
今日は、就職事例の動画より。
発達障害啓発週間にあたり、あらためて考えてみたいと思います。
キーワードは、「やってみます!」です。
ご本人の強みとして、職場の方がとても高く評価されていた言葉でもありました。
「やってみます!」のすごさ
自閉症や発達障害のある方は、「先の見えないこと」や「初めてのこと」に不安を感じやすいと言われています。
・やったことがない仕事
・変化のある環境
・見通しが立たない状況
こうした場面では、戸惑いや緊張が強くなることも少なくありません。
それでも、動画に出てくる場面では、新しい仕事であっても、とりあえずは、「やってみます!」と言葉にするそうです。
見通しが持てなく、不安を抱えながらも、一歩踏み出そうと、新しいことに挑戦しようとする姿勢を感じ、周囲を信頼しようとする気持ちがやってみます!の言葉に表れているように思います。
強みは「スキル」だけではない
私たちはつい、「強み=できること」と考えがちかもしれません。
たとえば、
・パソコンが得意
・作業が正確
・手先が器用
もちろんこれらも大切な強みです。
ただ、今回の就職事例が教えてくれるのは、「姿勢」や「人柄」も立派な強みであるということです。
実際に職場では、
・「やってみます」と言ってくれる安心感
・前向きに取り組む姿勢
・周囲の雰囲気を和らげる人柄
こうした要素が、職場に良い影響を与えているように思います。
強みは「環境」との関係で輝く
もう一つの大切な視点としては、強みは“環境との相性”でより発揮されるということです。
同じ人でも、
・安心できる環境では力を発揮できる
・不安が強い環境では本来の力が出せない
こうしたことは、誰にでもあることです。
発達障害のある人にとっては、なおさらその影響が大きい場合もあります。
だからこそ、
・本人の強みを理解すること
・強みが活きる環境を整えること
この両方がそろってはじめて、その人らしい力が発揮されていくのだと思います。
「やってみます!」を支える関わり
「やってみます!」という言葉は、本人の力だけで生まれるものではなく、そこには安心して挑戦できる環境があり、失敗しても大丈夫と思える関係性があり、丁寧に支える周囲の存在があるからこそ、生まれてくる言葉でもあるように思います。
支援者として、企業として大切なのは、「できるかどうか」を先に判断することではなく、「やってみよう」と思える環境をつくることが大切なのかもしれません。
おわりに
発達障害啓発週間は、理解を広げる大切な機会です。
今回は、ジョブジョイントおおさかで制作した就職事例をもとにコラムを書いてみました。
撮影をさせていただいたプレミアグループ株式会社さんに限らず、働きやすくなるための環境づくりに尽力されている企業はたくさんあるように思います。
「できないこと」ではなく「その人の強み」に目を向けること
「やってみます!」と言える一歩を支えること
今回のコラムで、改めて大切にしたいことです。
ぜひ、動画もご覧いただけたら嬉しいです。
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2021年より、世界自閉症啓発デーに合わせた特別コラムを続けています。簡単な説明ではありますが、自閉症・発達障害のことをお伝えしています。
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コラムtoiroは、発達障害やコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

ジョブジョイントおおさかの所長。
障害のある人の就労支援に携わって20年となり、講演実績は150件。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援なども担当してきた。趣味は、散歩、読書、キャンプ、ハイボール。夢の北アルプス登頂を目指してマイペースにトレーニング中。










