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【toiro】学習曲線との戦い

こちらの挿絵をご覧ください。ブルーの線は右上がりの直線、比例のグラフの形です。対するオレンジの線は、階段のような形にくねりながら右上へと伸びています。
どちらかを「学習曲線」といって、学んだ時間や回数に対する成果の達成度合いを表しています。どちらが正しい学習曲線でしょう。

 

ブルーの線かな? とお思いかもしれません。実際の学習曲線は、実はオレンジの線のほうです。私たちの学びは「学んだぶん少しずつできるようになる」というより、「しばらくうまくいかない、横ばいの時間をいくらか経た後に、ある日突然できるようになる」形で実を結ぶのです。

 

心当たりがおありでしょうか。たとえば自転車に乗る練習をしていて、初めて乗れるようになったときはどうでしょう。おっかなびっくり挑戦して、転んでは試行錯誤を繰り返して、ある日突然すいすいと乗れるようになったのではないでしょうか。
成果を実感しづらい横ばい期間中に、不安や焦りから挑戦そのものを投げ出してしまう……こんなもったいなくも悲しい事態さえ防ぐことができれば、目標は半分達成されたようなものです。

 

横ばいと急な上昇を繰り返す学習曲線は、横ばい期間の長さこそ人によって違えど誰でも同じ形です。この形のことを知っているだけで、投げ出すのを思いとどまりやすくなるのではないでしょうか。
皆さまが、横ばい期間とうまくつきあって、目指す成果を掴んでくださったなら幸いです。
それではどうか、よい学びを。

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。