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【toiro】実録発達障がい11・迷子になった、そのときは

バスの中で目が覚めたら、まったく知らない停留所に到着していました――。
怪事件の始まりみたいですが、なんのことはありません。これは私が実際に、バスに乗り間違って知らない町に行ってしまったときの出来事です。
原因は「同じ停留所から出ている、違う路線のバスに乗ってしまったこと」だったのですが、当時の私にはそこまで思いつかず、起こしてくださった運転手さんの前で驚くばかりでした。

どうにか持ち直して、自宅まで帰ることができたのですが……その際に役立ったことをご紹介します。

 

①乗ってきた場所までの乗車賃はきちんと払う
まずは運賃をお支払いします(運転手さんにとっては、私の乗り間違いなんて事情は関係のないことですから)。
こうした間違いに対応するためにも、お金はある程度の余裕をもってお財布に入れておくのがよさそうです。

②運転手さんに事情を話して、目的地までの行き方を尋ねる
乗り間違えたことを正直に話して「目的地まで行けるバスや駅が近くにあるか」を尋ねます。スマートフォンに入っている地図アプリを使えば、初めての場所でもどこに何があるか、ある程度把握しながら移動することができます。
こうした状況を考えると、スマートフォン用の充電器も、かばんにひとつ入れておくのがよさそうです。

③関係者各位にすぐに連絡をとる
ひと段落したら、家族や待ち合わせ先に連絡をします。もし待ち合わせをしている相手がいるなら、事情を正直に伝えて、遅れることを謝罪します。

 

いかがでしょうか。慌てているときはなかなか思いつかないこれらの手順が、ご覧の皆さまのお役に立てば幸いです、
そんなことにはならないって? もちろん、それが一番ですとも!

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。