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【toiro】息のできる場所を大切に

猛暑と雨の続く昨今、皆さまいかがお過ごしでしょうか。急な雨は折り畳み傘で対処できますが、急な無茶ぶりにはそういうわけにもいきません。

「明るくて楽しい人だと思ったけど、親しくなってみたら暗いからがっかりした」とか。

「私は自分のしたいようにするけど、あなたは私に合わせて」とか。

誠に残念なことです。こういうことをおっしゃる方には、もしかしたら私がSiriやAlexaに見えているのかもしれませんね。

さて、これらの言葉に対して、私たちはどう考えたらよいのでしょうか。

 

考え方はいろいろあることでしょう。ただ、ひとつ目安にできることがあります。

「自分自身にとって、呼吸と同じくらい大切なことだけは、何よりも最優先にすること」です。

大切なものは「くつろいだ食後のおしゃべりの時間」「夢をかなえるためのお給料」「持病の出ない健康な日常」「猫のお世話」……それ自体が大切なら大抵のものが当てはまります。もしそれを絶対に許せない人がいたら、その人と一緒に過ごすのは難しいかもしれません。

 

そんなことで決めなくたって、とお思いかもしれませんね。ではこう考えてみてください。

仮に自分にとって大切なことを押し殺して、誰かに好きになってもらったとしましょう。それは「息を止めている私」を気に入ったと言われているようなものです。

私たちは、ずっと息を止めておくことができるでしょうか? 

そしてその誰かは、私たちが息を止め続けて倒れてしまったとしたら、それでもずっと大切にしてくれる人なのでしょうか……?

 

まだ大切なことがはっきりしないというときもあります。さまざまな体験を経て、意見が変わることもあります。

だからこそ、ときどき大切なことを見直したり、今している活動に本気で向き合ったりするのは、私たちが考える以上に重要なことなのでしょう。

自分にとって大切だと言えること、自分の息のできる場所を守るためにも。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。