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【toiro】猫に学ぶ発達障がい13・できることが増える幸せ

我が家の猫が脱走しました。

脱走ポイントは庭先の網戸。網戸そのものは脱走防止に固定していたのですが、今回は窓枠から網戸をまるごと外して、隙間から外に出ていくという力業でした。幸いすぐに捕まえることができたものの、その後の猫は家中の網戸にぐいぐい体を押しつけるようになってしまいました。

できることが増えるのは嬉しいものです。小さかったころを思い出せば、私たちにも心当たりがあります。画用紙いっぱいに絵を描いたり、1人で買い物に行ったり、初めてカップラーメンを作ったり……。

 

私たちは社会の中で生活しているうちに、周りの目を気にしたり、誰かの基準の評価に慣れたりすることがあります。「大したことじゃない」「人に言えるほどのことじゃない」という表現も、そうやって覚えていきます。けれど、新しいことができるようになるのは、ほんとはそれだけで楽しいことのはずです。昨日の自分よりできることが増えたら、1人でこっそりガッツポーズしたっていいのです。

 

猫は飼い主の心配なんておかまいなしです。覚えたての新しい脱走方法を、今日も家のあちこちで試しています。

もし誰かと比べすぎて元気をなくしたら、私たちも基本に戻っていいのかもしれません。「できることが増える」こと自体を楽しみに、ものごとに取り組んでみたっていいのかもしれません……猫みたいに。

 

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。