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【toiro】どうしても話したいときの、2つのポイント

「自分の興味のあることばかり話して、人の話を聞かない」皆さんは、こんな言葉に聞き覚えはおありでしょうか。

実はこちら、発達障がいの人の特徴として挙げられるもののひとつです。原因として「興味の幅が狭い」「気が散りやすく、相手の話を聞き逃しやすい」などの傾向が挙げられるのですが……原因よりも「どうしたら楽しく会話できるかを知りたい」とお思いの方、きっといらっしゃることでしょう。

 

聞き手に回るための練習をするのは、役立つ対処方法のひとつです。「聞き手のほうが案外楽だな」という方は、そのまま続けてみてもいいかもしれません。

しかし一方で「やっぱり自分も話したい」という方もおいででしょう。

自分からも話をしたい、そして聞く人にも喜んでほしい。そういうとき、私たちはどんなことに気を配ったらいいのでしょうか。

 

技術的なことは物の本に譲って、今日はシンプルな方法を提案しましょう。

「最初に話をしてもいいか確かめること」「聞いてもらったあとにお礼を言うこと」。この2つです。

 

まず1点、相手の都合を確認すること。これは私たち発達障がいの人にこそ重要なポイントです。

空気を読みつつ自然な調子で適切な話題を振っていく……などという高等技術を、すぐさま身につけるのは難しいことです。ストレートに「話をしてもいいかな」「今お時間よろしいですか」と訊ねたほうが、相手の方に意図が伝わります。

そしてお断りされたときは素直に引き下がること、これも大切です。聞き手の方にも喜んでほしい、という大事な前提がありますからね(そんなときはノートに書きとめるなど「後で話したいことリスト」を用意しておくと便利です)

 

次に2点、お礼のこと。「話を聞いてくれてありがとう」「お時間をありがとうございました」。最後にこれらの一言を添えるだけで、次も気持ちよく会話がしやすくなります。

考えてみれば「話をしたい」と「誰かに聞いてほしい」は、大抵の場合ワンセットです。自分が聞き手に回った経験があるほど、話したい気持ちが強いほど、時間を割いて話を聞いてくれる誰かは貴重なもの。感謝の気持ちも実感しやすいはずです。

 

聞くのもよし、話すのもよし。一見した格好良さや言葉数よりも、楽しく過ごすことが本来の目的。交流の時間をよいものにするため、お役に立てば幸いです。

 

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。