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【toiro】猫に学ぶ発達障がい12・お風呂は大事

猫はお風呂が嫌いだと言われます。

我が家の猫も例に漏れず。シャワーもタライもドライヤーからも、全力で暴れて逃げ出します。

猫にしてみれば「自分で綺麗にするから構わないでほしい」と考えているのかもしれません。実際、爪先やおなかまで丁寧に舐めて、毛並みを整えているところを見かけます。

それでも何カ月か経つと、細かいほこりが毛皮の間に残っていたり、抱き上げたときにこもったにおいがしたり……湿度の高い日本で人間と一緒に暮らすには、ちょっとばかり不都合が出てくるわけです。

 

何故にこんなに長々と、猫のお風呂嫌いについて話したか。それは発達障がいの方の中にも、猫と同じくらいにお風呂を避けてしまう方をお見かけすることがあるからです(私自身を含む)。

 

幸いなことに私たちの場合、お風呂が心底苦手というより「入るまでに工夫が必要」というのが近いようです。さまざまな刺激を強く感じ取る感覚過敏の人であれば、お湯の肌あたりを優しくする入浴剤が有効です。目の前のものごとに熱中しやすい過集中の人であれば、適当なところで切り上げられるよう、タイマーをセットしておくのが役立ちます。

そう、なんとか工夫して、お風呂に入るきっかけを編み出すのです。浴槽をピカピカに磨くのでも、アヒルのおもちゃを持ち込むのでも、誰かを犠牲にする方法を除けばなんでもよし。人間がお風呂に入らないのは猫よりずっと大問題で、綺麗にしているつもりで結構見落としをしているのですから(何しろ私たちには毛皮がありませんからね!)。

 

我が家の猫は、泡シャンプーを使えば体を洗わせてくれます。泡状に出てくる猫用シャンプーを毛皮に馴染ませ、濡れタオルで拭きとってドライタオルで仕上げ完了。お値段は1本で人間用のシャンプー2本ぶんです。

随分とぜいたくじゃないかって? やむを得ません。お風呂にはそれだけの価値があり、これも工夫のひとつなんですから。

 

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。