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【toiro】「比較」との上手なつきあい方

今回は挿絵からご紹介します。
手前に白黒まだらのニワトリがいますね。ニワトリと言えば白い羽が思い浮かぶかもしれませんが、実際には様々な色をしています。もっとも羽の色について、人間から意見されたところで、ニワトリは気にかけていないと思われますが。
では私たちは? 誰かから「比較」する意見を受けたとき、それをどんなふうに受け取っているでしょうか?

 

ニワトリの羽が生まれつきであるように、私たち人間にも生まれつき違う部分が結構あります。そんな私たちが子どものころ、最初に「みんな同じ」行動を体験する場所、それが学校です。薄い紙に問題がびっしり並んだあいつ……ペーパーテストと遭遇するのもこのころです。

もちろん世の中を知ることは、生きていく上でとても役立ちます。一方で、テストの過程でどうしても生じる「比較」なのですが……誰かに丸をつけてもらうことだけが正しいと思い込んでしまうと、ちょっと困ったことになります。
なにしろ私たちがこれから出ていく世の中には「あなたは私の役に立つか?」だけで丸をつける、失礼な人だっているわけです(たとえばニワトリを眺めて「美味しい照り焼きチキンになるか?」だけを知りたがる人がいるように)私たちは人間ですから、そうそう食べられてしまうわけにはいきません。
では私たちは、比較とうまくつきあうために、どう考えたらいいのでしょう?

 

結論と行きましょう。
「比較は「自分の得意なこと・苦手なこと」を確かめるための方法のひとつ」です。

 

私たちが仕事で求められることは「何をして社会貢献するのか?」。私たちはこの答を知らないことも多いはずです。だから他の誰かと比べることで、役立てそうなこと=得意なことを明らかにしていきます。
じゃあ苦手なことは? お答えしましょう。私たちは、思いつく限り試しても数学の成績がいまいちなとき、こう考えることができます……「複雑な計算の必要な仕事は避けたほうがいいだろうか」または「複雑な計算の必要な仕事に就きたいなら、ちょっと工夫がいるぞ。たとえば自分の代わりに計算してくれるアプリを使いこなすとか」と。

 

私たちは誰かと比べることで、自分ひとりでは知りえなかった自分の一面を知ることができます。そしてその結果どうするかは、自分で決めることができます。比較や区別が、私たちの人生を決めてしまうわけじゃないのです。
なんといっても、これから私たちが動かしていくのは、自分自身の人生です。自分よりうまくやっているように見える、どこかの誰かの人生ではありませんものね。

 

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コラムtoiroは、
発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。
名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。