【toiro】コロナ時代の今、大学で学ぶこと
庭先には、色とりどりの花が咲き乱れ、街を歩いていると、新緑の元気なグリーンが目に飛び込んできます。花粉に悩まされた日々も去り、5月の爽やかな季節を迎えています。
本来なら行楽にふさわしいシーズンですが、コロナへの感染予防のため、外出もままならないのが残念ですね。
あっという間にステイホームのGウィークも終わり、いつもの日常が始まりました。しかしながら、大学生の娘は明日からもステイホーム。オンライン授業が続いています。
おそらく多くの大学生はオンライン授業と対面授業が入り混じった複雑な授業形態に翻弄されているのではないかと想像します。学部や専攻されている分野によっては、実験や実習など、オンラインでは難しいものも当然あるわけで、悩ましい問題が山積みであることは容易に想像できます。また、どうやらこのコロナ禍で大変な思いをしているのは学生だけではなく、教員の方たちも同じで、次の授業は対面式なのか、オンラインなのか…ぎりぎりまではっきりしないなんてこともあるようです。
緊急事態宣言など、社会の動きに合わせて刻々と変わっていく日常のスケジュール。見通しの立たない日々は、誰にとっても不安なもの。特に変化が苦手な人たちにとっては、本当にしんどいですね。
現役大学生の皆さんの中には、思うようにキャンパスライフを送れないというもどかしさを感じている方がたくさんおられることでしょう。私も親としていろいろ思うこともありますが…こんな時だからこそ、なぜ自分は大学に入ったのか?大学で何をしたいのか?卒業時の自分のイメージを見失わないようにして欲しいなと思うのです。
私の娘の場合は、大学に行く最大の目的は、社会に出るまでに様々な経験を積み、自立度を上げるための期間として利用することでした。それに加えて、自分自身が行きたいと思うか、やってみたいことがあるか?ということを確認したうえで入学しました。そう思えば、今のこの環境も、社会に出ていくための貴重な経験の一つだと言うことができますね。
現実社会では、コロナ時代を生き抜くための様々な変化が起きています。身近なところでは、テレワークやオンライン授業などデジタル社会に向けての進化が急加速しているということがありますね。いきなり社会に出て、これらの変化に少しでもあわてなくてすむように、大学生という保証された環境の中で準備を整えていく。ピンチをチャンスに…気持ちの持ち方を少し方向転換することで、大学生の皆さんには、できる限り実りのある学生生活を送っていただきたいと願うばかりです。
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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。
発達障がいのある二人の成人の母+就労支援事業所の支援員。
2人を育てた経験を活かし、自閉症スペクトラム支援士、ペアレント・メンターとしても活躍中。
最近は、ドラマを見ながら眠ってしまって結末が見れない母のために、それを見越して、そっと録画予約をしておいてくれる優しい息子と娘に感謝する毎日です。