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【特別コラム】自閉症とは

この特別コラムは、世界自閉症啓発デーに合わせて毎日配信するコラム。
簡単な説明ではありますが、自閉症・発達障がいのことをお伝えしていきます。
詳しくはこちら。

 

自閉症(自閉症スペクトラム)は、先天的な脳機能の障がい。先天的ですので生まれ持った障がいです。ただ、診断の時期は人によって「ちがい」があり、幼少期に診断を受ける人もいれば、学齢期や大学、社会人になってからという人もおられます。

自閉症の方は、「周囲環境によって障がい特性が大きく変化する」といった特徴があります。自閉症は発達障がいのひとつですので、発達の遅れと誤解されがちですが、遅れではではなく「偏り」があるのが特徴。「得意なこと」「苦手なこと」にアンバランスさがあります。それ故に得意と苦手のギャップを周囲から理解されなかったり、変化した周囲環境に本人が適応しづらかったりして、診断時期が人によってそれぞれになっています。

アメリカの疾病予防管理センターの報告によれば全米人口の約1.5%(68人に1人)が自閉症と診断されていて、文科省による公立小中学校対象の調査(2012)では、6.5%が発達障がいの可能性のある児童生徒となっています。ちなみに、信州大学の本田秀夫先生の著書「自閉症スペクトラム」では、人口の10%はなんらかの自閉症スペクトラムの特性があるのではないかと書かれていて、自閉症の実数は調査方法や障がい・生きづらさなどの定義によってもさまざまです。

 

さて、このコラムでお伝えしたいことは、自閉症の人は皆さんの「身近」にいるということ。社会の中ではいわゆる「少数派」となりますが、皆さんの周りをよくよく見てみると、学校、地域、職場などで自閉症の方は少なからずおられると思います。自閉症を特別扱いするのではなく、「ちがい」を少しでも理解して、お互いに尊重し合える社会が理想なように思います。

 

4月2日は自閉症啓発デー。これを機に、少しでも理解の輪が広がれば嬉しいです。