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【toiro】長く働くために活用する障がい福祉サービス「就労定着支援」とは

こんにちは。
9月になり、朝晩の気温が下がって過ごしやすくなりました。
晴れた朝は、さわやかでとても気持ちいいですね。

 

さて、今回は就職した後に使える障がい福祉サービスを取り上げます。
名称は、「就労定着支援」。

名前のとおり、就労(就職)した後に職場定着できるように人的支援してくれる福祉サービスです。

 

就労定着支援ができたのは、平成30年(2018年)。
理由は、障がいのある人が企業で働くことが多くなり、障がい者雇用の数が増える中で課題も増えてきたといわれています。

 

具体的な離職理由では、下の図の印(★)にあるとおり「人間関係」「体力意欲が続かなかった」などが多くなっています。
*図は、手帳の種別でカウントされているため、発達障がいの人は「精神障害」に区分されています。

また、2つ目の質問、改善等が必要な事項としては、「コミュニケーションを容易にする手段や支援者の配置」「上司や専門職員などによる定期的な相談」など、支援者や専門職員の「人的支援」を求める人が多いように思います。

 

 

印(★)は、発達障がいのある人に多い項目と思い、ジョブジョイントおおさかが加工したもの。
就職した140名の声から考えてみても、当てはまることが多く、印(★)をつけました。

 

就労定着支援は、就職してから6ヶ月を経過した7ヶ月目から3年間使えます。
つまり、「就職後7ヶ月目〜3年6ヶ月」まで人的な支援が受けられるということです。

 

福祉サービスを使うには、

・お住いの市区町村の障がい福祉の窓口で申請すること
・利用したい就労定着支援の事業所と契約を結ぶこと

これら2つの手続きをすれば、支援を受けることが可能になります。

(給与の金額によっては、就労定着支援の利用料を一部自己負担する場合があるので、気になる人は窓口で聞いてみてくださいね。)

 

就労定着支援の具体的な内容は、事業所によって違いますが、ジョブジョイントおおさかでは以下のようなメニューが支援内容となっています。

 

 

この中で、一番多いニーズは「定期面談」。
面談は、就職した方とスタッフの2者面談もあれば、職場の担当者を交えた3者面談をする場合もあります。

どちらかと言えば、3者面談を定期的にすることが多く、仕事内容や指示理解、人間関係などにズレが生じないよう、事前に、定期的に3者で話し合うことでスムーズに働くことができているように思います。

 


就職は、就活→就職までの道のりが長いこともあって、就職=ゴールと思ってしまいます。
でも、会社の人からすると、就職=スタートです。

社会人になってからは、仕事を覚えたり、職場の人との関係性をつくったり、キャリアアップしたりと、職場定着には時間がかかるものです。

 

一人で悩んだり、ストレス抱えたりすることなく、人的支援で長く安定して働くことができるよう、就労定着支援をうまく活用してもらえたらと思います。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障がいのある人の地域生活支援の仕事をして15年。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援など、ライフステージごとの支援に携わってきた。趣味は、登山、散歩、読書。現在は、北アルプス登頂目指してマイペースにトレーニング中。