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【toiro】他人をリスペクトする〜自己肯定感の高め方〜(おすすめ図書より)

こんにちは。
早いもので9月。もう秋ですね。
毎年この時期に出る「秋味(キリンの限定ビール)」はいつもの楽しみになってます。
麦芽たっぷりでコクあるビールは、呑兵衛にはたまらない1本です!

さて、今回は自己肯定感について。
書籍を活用して、自己肯定感の高め方を考えてみたいと思います。

*自信をつけるためには、福祉サービスの「自立訓練」もお勧めです。
・自立訓練(生活訓練)とは
・就労移行支援とは

 

自己肯定感、持っていますか?

早速ですが、「自己肯定感、持っていますか?」って本をご存知でしょうか。
2015年に出版された精神科医の水島広子さんの著書。
とっても読みやすい本です!

 

リスペクトの意味

本書では、自己肯定感を高めるカギとして「他人をリスペクトすること」と、しています。

ちなみに「リスペクト」とは、「ありのままの相手に敬意を持つ、尊重する」ということ。
リスペクトって尊敬と訳されがちですが、「尊敬=誰かと比べて秀でている人を敬う気持ち」とはちょっと違います。

「ありのままの相手」がポイントで、尊敬ではなく「敬意」「尊重」がキーワードです。

 

大切なのは「評価を下さない」ということ

評価を下さないというのは、良し悪しをつけないということ。
本書では、以下のように書かれていました。

そもそも、「優れたところ」を見つけるためには、「その人に評価を下すこと」が必要になります。「あの人は優れた人だ」ということ自体が、すでに評価です。
*中略*
どんな事情があれ、その人がこの世に生まれてきて、その人なりに生きてきた、という事実そのものを尊重するのです。
(本書より)

他人の優れたところを探したり、自分と比べたりするのではなく、「他人を無条件に尊重する」ことが評価を下さないことにつながると書かれていました。

 

他人についての認識を変化させるほうが簡単

発達障がいのある人は、自分のことを「客観視するのが苦手」と言われています。
自分の振る舞いや言動、対人コミュニケーションなど、客観視が難しいこともあって意図せず相手を傷つけてしまうことがあったりします。

本書では、「自己認識」ではなく「他人への認識」について変化させることを求めています。
客観視しづらい人にとって、他人への認識を変化させるほうが簡単だと思います。

「評価を下さない」「他人を無条件に尊重する」など、毎日の中で意識的にトレーニングすることで他人への認識を少しずつ変化していけるように思います。

 

他人をリスペクトすると、自分もリスペクトできる

今回のtoiroのタイトルは、「他人をリスペクトする」。
自己肯定感の高め方につながる理由は、ここにあります。

人をリスペクトすることによって、自分も「安全」と「温かさ」を受け取ること。
さらには、自分自身のことも、「いろいろと事情がある中で、頑張っている存在」として見てあげることです。
(本書より)

他人をリスペクトすること、誰かに優しくすることで、自分も元気になれるんだと思います。

 

自己肯定感が高まると「べき」が「したい」に変わる

自己肯定感が低いと、自分を否定してしまいがちと言われます。

否定ばかりを続けていると、「◯◯◯したい」という感情が減ってきて、だんだんと、自分が本当は何がしたいのかがわからなくなってきます。
(本書より)

自己肯定感を高めていくことで「◯◯◯したい」という気持ちが生まれるようになります。
そして、そんな気持ちを持つ自分を大切にできるようになります。

「◯◯◯したい」は自分が主体です。
自分を大切にするためにも、「他人をリスペクトする」ってことを意識してもらえたらと思います。

本書「自己肯定感、持っていますか?」には、他にも具体的な方法がたくさん書いてありますので、ぜひ、読んでみてくださいね。

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障がいのある人の地域生活支援の仕事をして15年。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援など、ライフステージごとの支援に携わってきた。趣味は、登山、散歩、読書。現在は、北アルプス登頂目指してマイペースにトレーニング中。