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【toiro】人と会うときの3つのこと

2024年も1カ月ほどが過ぎた昨今、皆さまいかがお過ごしでしょうか。年末年始のさまざまが一段落したとはいえ、まだ多くの人とお会いする機会がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回、私の身近なマイノリティさんたちのお話、および私自身の体験を参考に「多くの人とお会いする場への対処方法」をご紹介します。

 

① 身近な人に事情を伝える
最初にできることはこちら。私たちの体質について知っている人には「人の多いところにずっといると辛くなること」「もし辛くなったときは、自分の部屋やベランダなど、静かなところで休んでいるので、姿が見えなくても心配ないこと」などをあらかじめ伝えておきます。
とはいえ、お掃除や片付けの人手として期待されていることもあります。そんなときは「1時間くらい休めば戻ってこられる」など、できることの範囲を合わせてお伝えすると、話がまとまりやすくなります。

② 乗り切れそうなときは「よそいき」モード
実際に多くの人とお会いするときは、お客さんに接するつもりで行動します。礼儀正しくしてやりすぎということはまずありません(いわゆる無礼講の加減をうまくつかむのは、特に発達障がいの私たちにはとても難しいことです!)。
といっても、やることはそう多くありません。身だしなみを整えること。できるだけ笑顔と丁寧な言葉遣いで過ごすこと。うまくしゃべれないときは、相手の話を聞いたり質問したりする側に回ること。具体例が欲しいときは、マナーブックや動画を参考にするのも有効です。

③辛くなったら「避難場所に移動する」
しばらく人の中で過ごして、いよいよ辛くなってきたら、手順①で伝えておいた避難場所に移動します。お水を飲むもよし、好きな音楽を聞くもよし。体調が回復するくらい、リラックスする時間を堪能します。

 

これらの方法を使い分けることで、ある程度交流を保ちながら節目を乗り切ることができます。人の集まりに頭を悩ませておいでの方、よかったらご一考くださいませ。

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。