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【toiro】就労移行支援→就職した先輩のはなし〜今年も良い会になりました〜

毎年開催している「先輩のはなし」。今年も利用者の方による「実習報告」も合わせて開催し、利用者の方とご家族、それにスタッフを合わせると60名ほどの参加者で行なうことができました。

今年も本当に良い会になりました。参加して感じたことを書いておこうと思います。

「体験から学ぶ」が得意

当日は、就職者2名からの「先輩のはなし」の前に、「実習報告」を行いました。2名の利用者の方にプレゼンしていただき、数社で取り組んだ実習での学びを写真や動画を使った分かりやすい内容で話をしてくださいました。

ジョブジョイントおおさかでは、就労移行支援の利用者の方には3〜5社での企業実習に取り組んでもらうことをお願いしています。今回プレゼンしたお二人も、特例子会社、病院、物流、小売店など、色んな職場で業務体験をさせてもらい、PCを使う仕事、体を動かす仕事、時にはお客様対応をする仕事など、実習を通して様々な仕事を体験したことによる学びはたくさんあったようです。

「やってみたことで分かったこと」は、その後の就職活動に活かせることも多いと、お二人からの発表から感じることができました。

時には失敗することも

ただ、企業実習などの「体験」は、初めての職場で初めての仕事を体験することでもあるため、上手くいくこと(成功)もあればうまくいかないこと(失敗)もあるように思います。そこは、やってみないとわからないことでもあります。

成功と失敗は表裏一体でもあるため、体験したことで失敗してしまうこともあります。今回のお二人からの実習報告でも失敗やうまくいかなかった話もあり、企業の方から厳しめのフィードバックをもらうこともゼロではなかったようです。

発達障がいの人にとって体験から学ぶは得意なことではありますが、その一方で体験してみないと結果がどうなるかは分からないこともあります。企業実習での経験が成功体験とつながることが理想ではあるものの、「時には失敗することもある」ってことも頭の片隅においた上で「体験から学ぶ」に取り組むことが大切であるように思います。

職場環境との相性を大切に

また、後半プログラムの「先輩のはなし」では、お二人とも職場での仕事内容や人間関係、上司からのサポート内容などを話してくださいました。二人とも、理解のある職場で働いていることが働きやすさにつながってるようで、その結果として長く働くことができているとのことでした。

企業実習を通して得られた「体験からの学び」は、就職活動を進めるための指針にもなります。就職先はたくさんの求人情報から選んで応募先を決める必要がありますが、求人票がたくさんあるのもあって選んで決めるのはなかなか難しく、目移りしてしまうこともあります。

先輩のはなしでは、「だれと働くか」「どこで働くか」「どんな環境で働くか」は大事なんだと二人の話を聞いて改めて感じました。体験から学んだことから自分の特性や自己理解を深め、その上で自分と相性の良い職場を見つけることが長く働くにつながる秘訣であると、先輩のはなしから理解できた気がします。

 

今年も、4人の発表内容はとてもよいお話でした。

実習報告をしてくれたお二人、それから先輩として登壇してくれたお二人、本当にありがとうございました!プレゼン資料は4人とも丁寧に作ってくれていて、分かりやすい話は参加していた利用者の方とご家族にたくさん届いたと思います。質疑応答の時間も盛り上がっていましたし、個人的には今年も大満足です!

それに、僕らスタッフにとってもご本人たち4人の話から学ぶことは本当に多いと思っています。この会は、利用者の方への特別プログラムとして開催しているものの、僕らスタッフにとっての勉強の場にもなっていて、今年もこうやって開催できてうれしかったです。

利用者の皆さま、ご家族の皆さま。
来年もこんな感じで開催しますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障がいのある人の地域生活支援の仕事をして15年。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援など、ライフステージごとの支援に携わってきた。趣味は、登山、散歩、読書。現在は、北アルプス登頂目指してマイペースにトレーニング中。