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【toiro】ダイヤモンドとのつきあいかた

ゴールデンウイークを終え、近く6月を迎える昨今、皆さまいかがお過ごしでしょうか。花粉症や気候の変動に振り回された、心身のケアはお済みでしょうか。
つい先日まで丸まっていた私からも、ぜひとも元気を取り戻せる話をお届けしたい次第。今日はダイヤモンドを取り上げましょう。

皆さまご存じダイヤモンド。王冠などにびっしり並んで輝く様子はまばゆいほど。美しい石がさまざま発見されている現代でも、価値を認められ続けている宝石です。
このダイヤモンド、古代ローマ時代にはすでに発見されていました。しかし当時は宝石として取り扱われることは非常に少ない石でした。私たちの良く知る指輪やネックレスの姿になりはじめたのは、実に千年以上後、14世紀になってからのことです。
なぜかって? ダイヤモンドが硬すぎたからです!

ダイヤモンドはものすごく硬い石です。叩く角度によっては割れることもありますし、硬いからこそ研磨材として役立つのですが……それ自体の形を整えようとすれば、そう簡単にはいきません。ダイヤモンド自体の輝きに気づき、魅力を生かすことができるようになるためには、人間の技術の進歩を待つ必要がありました。
私たちがよく知る「ブリリアントカット」……その名のとおり、並外れて光り輝く繊細なカットが活躍しはじめるのは、さらに数百年後。18世紀になってからのことです。[1]

ダイヤモンドと人間を、簡単に比べたりはできないって?
そうかもしれません。けれども、確かに言えることもいくつかあります。
もし今の自分に良いところが見つけられなくても、価値がないこととは違います。
学んだり経験を積んだり、体調を回復した後に振り返ったとき、以前は気づけなかった価値を見つけるのは、人間にも充分にありうることです。
それでは皆さま、どうぞお疲れの出ませんように。そして少し元気を回復したら、それぞれの活動を再開することができますように。

参考:
[1] 宮脇 律郎 (著), 諏訪 恭一 (著), 門馬 綱一 (著), 西本 昌司 (著).起源がわかる宝石大全.ナツメ社.2022年.

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。