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【toiro】猫に学ぶ発達障がい14・それでも寂しいときはある

「1人でいるとほっとする」。私が発達障がい当事者の方とお話ししたとき、何度か聞いたことのある言葉です。周りの方へのマナーにはじまり、自分の体調確認に服薬の時間、離席するときの礼儀正しいセリフ……誰かとお会いするとき、考えることが山積みの私にとっては、身につまされる言葉です。

それでも寂しいと思うときはあるのかもしれません。今日は、そんなことを思い出したきっかけの、とある出来事をお話しします。

 

先日我が家では、所用あって、両親がそろって外出していた日がありました。我が家では私と猫、1人と1匹で、普段より少し静かな夜を過ごしました。

猫はどうしていたかって? 家の中をうろうろと歩き回った後、部屋の隅に向かいました。そこには父の冬用のパジャマが畳んで片づけてありました。猫はそのパジャマの上に乗ったあと……丸まって眠り始めてしまいました!

その後、翌日の夕方に両親が帰宅するまで、猫は1日の大部分をパジャマの上で眠って過ごしていました。

猫が人間と同じ寂しさを感じていたのか、正確にはわかりません。ただ、両親が留守の間の猫は普段よりも動きが少なかったこと、両親が帰ってきたあとはいつもどおり元気に動き回っていたこと……この2つは確かです。

 

私たち人間にも、相反する気持ちが起こることはあります。ひとりで過ごすのが好きで、そうすると心に決めていても、ふと寂しさを感じることはあります。そんなときでも、自分の寂しさを否定したり、逆に「人と関わらなくては」と思い詰めたりする必要はありません。ただ自分が寂しく感じている今の気持ちを「そういう日もあるさ」と受け入れればいいだけです。

それでも何かしたいって? では、次に親しいどなたかに会ったとき「会えて嬉しい」と伝えてみるのはいかがでしょうか。照れや恥ずかしさはあるかもしれませんが……「1人で過ごすのが好き」ってことと「親しい誰かに会えて嬉しい」ってことは、矛盾せず両立できることですからね。

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。