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【toiro】実録発達障がい4・支援施設でも緊張する

発達障がいの人のためのサポートをしてくださる団体、発達障がいの人も利用可能な施設。ジョブジョイントおおさかをはじめ、利用目的も趣旨もさまざまに、各地でお見かけしますね。

私も今年の春から、地元の支援施設を利用させてもらうことにしました。利用者登録をする前に、一度見学をさせてもらうため、日時を決めて訪問することになりました。

 

そして外出直前。私はものすごく緊張していました。

予定の時間が近づくにつれ、荷物を何度も確認したり、服のシワを引っ張ったり……

挙句の果てには「他の利用者さんとケンカになったらどうしよう?」「今からでもキャンセルしたほうがいいか?」などと考え始める有様でした。

 

もしかしたら疑問にお思いの方もおいでかもしれませんね。発達障がいの人も通っているところですよね、なのにどうして緊張するのか?……と。

おっしゃるとおりです。実はこの緊張、真面目に考え込んだときに起こる反応みたいなものです。もっとはっきり言うなら、緊張自体に深い意味はありません!

 

そもそもこうした場面で起こる緊張は「発達障がいのための支援施設に行くから」起こっているものではありません。初めての場所に行くときであれば、USJだろうがご近所のスーパーマーケットだろうが、同じように起こりうるものです。

それにこの緊張は「きちんとしたい」「成果を挙げたい」と強く思っているときに、よりいっそう起こりやすくなります。裏返せば、これから出かける先のことについて、それだけ真剣に考えているということでもあります。緊張の持ち主となる私としては「自分は真剣に考えているんだ」とだけ確認できれば、それで充分なのです。

 

それで結局どうしたかって? 緊張したまま出かけました。

緊張していようがいまいがどっちでもいいと言い聞かせつつ、やっぱりがたがた震えながら歩いて行った先。到着した支援施設では、もちろん誰一人、私の緊張のことは気にしていらっしゃいませんでしたとも。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。