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【toiro】自分たちのことを伝えつづける―世界自閉症啓発デー2022を経て―

去る4月2日、今年も世界自閉症啓発デーを迎えました。今年は何かと不安定な世情の中であったのが残念なことでしたが、公式サイトでは当日にも更新が行われました。

ライブ配信の収録映像をはじめ、作品展、当事者と支援者の皆さんからの動画など、現在でも様々なコンテンツを確認することができます[1](よかったら皆さんもご覧くださいね)。

 

そんなふうにWebサイトを拝見しているとき、ふと思い当たったことがあります。

私たちは、お互いに殴り合いの喧嘩をはじめてしまったら、もうその時点で「負け」なのかもしれない……と。

いや、この言い方では誤解を生じかねませんね。詳しく説明させてもらうとこんな感じです……「話し合って落としどころを見つけるという方法は、私たちにできる最も効率的な方法なのかもしれない」。

 

問題解決の方法として、話し合いは楽な方法です。お互いの立場や考えを確認した上で、お互いが自分の意思で譲るところを決められるからです。自分の意思で決めた変化であれば、心や体を傷つけることはありません。

逆に、無理に言うことを聞かせようとするやり方が「お互いの落としどころを見つける」という目的からどれだけ離れていくか、私たちはよく知っていることと思います。どちらもぼろぼろに疲れ果てて、やっと辿り着いた目的は、なんのことはない話し合いと同じ。こんな面倒なやり方を選びたい人は、そうそういないのではないでしょうか。自分たちが少数派だとわかっていれば、なおさらです。

 

時間がかかっても、理解を得るのが難しいことがあっても、私たちは自分たちの意見を伝えていくでしょう。そして話すのと同じくらいに、相手の話を聞くでしょう。なぜって、もともと少数派の私たちが、自分たちの意見を伝えるには、正しい情報を広げていくのが一番よいやり方ですから。

世界自閉症啓発デー公式サイトの、青い画面を眺めながら、そんなふうに考えた1週間でした。

参考:[1]世界自閉症啓発デー 日本実行委員〈公式サイト〉, http://www.worldautismawarenessday.jp/htdocs/

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。