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【toiro】少数派にできること

皆さんは「少数派」になったことはおありでしょうか。少数派、マイノリティ、呼び方は様々ですが、意見の採用されやすさで考えると何かと苦しい立場ですね。発達障がいの人にとっては日常とも言えるこの立場と、私たちはどうやってつきあったらいいでしょうか。

 

どうしようもないんじゃ? という意見もごもっともです。確かに少数派になるかどうかは「集団の中での、自分以外の人の意見」で決まります。自分で決めることができないわけです。意見を変えて多数派に回ったり、属する集団を移動したりすれば解決しますが、それが難しい状況だってありますからね。健康や生活に関わる場合はなおさらです。

 

ではどんなことができるか? ――伝えることです。

私たちは少数派である自分たちのことを、正しく理解して、適切な形で、多数派の人や中立の人たちに伝えることができます。少数派の人は、人数が少ないぶん、この過程を意識して行う必要があります。

先ほど申し上げたとおり、私たち人間は意見を変えることもあります。それは多数派の人でも同じことです(ネットショップ同士でスマートフォンの値段を比べて、買い物をするショップを変更するなんてことは、日常的に行われている「意見の変更」です)。

そして私たち人間は、意見を変えることができる場合でも、いつも多数派に回るとは限りません。少数派の人が困難にあっているとき、手助けの方法を示してくれる人や団体は、多数派の中にも必ずいらっしゃいます(ジョブジョイントの職員の皆さんもそうですね)。

 

少数派の立場にあれば、自分を変える工夫をしたほうが早いことがあるのは本当です。一方で「伝える」という選択肢もあること、伝えるという行動そのものに効果があるのもまた本当のことです。

「少数派であっても考えを伝えることはできる」「少数派になることを怖がって、自分の尊厳まで曲げる必要はない」……そうしたことを、行動でもって、見る人に伝えることができるわけですからね。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。