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【toiro】「わかる」と「できる」、「やりたい」と「やれる」。違いってなんだろう…

8月の夏休み期間は、発達障がいや就労支援に関する学術大会が各地で開催されていました。ジョブジョイントおおさかは、日本職業リハビリテーション学会にお世話になっていることも多く、今年の愛知大会(オンライン)も参加させていただきました。

学術大会は、毎年のテーマに沿って講演会やシンポジウム、ワークショップなどが開催され、研究や実践の発表も多くあります。支援者として実践力は大切なチカラですが、実践と同じくらい研究も大切で、実践と研究の両輪があってこそ、利用者の方への貢献に始めて繋がるものであり、その結果が業界を発展させていくものなんだと思います。

 

知の集結である学術大会は、自分の知らないことをたくさんインプットでき、研究や実践発表などに対して質問や議論をすることもできるため、知を蓄え、自己研鑽できる喜びはとても幸せな時間です。

ただ、支援者としていつも思うのは、「わかっていてもできないことがある」ということ。知識として理解していても、支援者として実践するのはまた違った意味があり、「わかる」と「できる」は簡単な話じゃないなぁって思います。

これは、仕事にも置き換えられます。

 

「やりたい」と思える仕事があっても、上司や同僚に任せてもらえるかは別の話。「やりたい」と「やれる」は意味が全然違ってきます。仕事は、自分中心で進めるものではなく、相手や周りとの関係性で成り立つものですから、「やりたくてもできないこと、やりたくてもやれないこと」は仕事をする上では理解しておいた方がよいことなんだと思います。

ただ、「わかる」や「やりたい」は自分自身の気持ちとして大切にすることが望ましいような気もします。何事も分かっていないとできないし、やりたいといった気持ちや意欲があってこそ、やれるに変化するでしょうから。

 

タイトルにある「わかる」と「できる」、「やりたい」と「やれる」の違い。自分なりに正しく理解して、日々の仕事にあたっていきたいと感じた夏の思い出話でした。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障がいのある人の地域生活支援の仕事をして15年。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援など、ライフステージごとの支援に携わってきた。趣味は、登山、散歩、読書。現在は、北アルプス登頂目指してマイペースにトレーニング中。