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【toiro】たかがゲーム、されどゲーム

家で過ごす休日も日常になってきた昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。遊びの選択肢として、真っ先に「ビデオゲーム」という方はどれほどいらっしゃるでしょう。

今でこそe-スポーツなるものが登場し、インターネットを通して交流を持てるゲームも増えてきましたが、昔は親御さんの目の敵にされていたゲーム。香川県では2020年4月に「ネット・ゲーム依存症対策条例」が施行されたかと思えば、ゲームによって集中力や注意力が改善されるという研究結果[1][2]もあります。
いったい私たちは、ゲームとどうやってつきあったらいいのでしょう?

 

この疑問に対して、本記事では一例として次のようにお答えします。
「ゲームを好きなら、メリットはたくさんあります。ただし、よりよく楽しむための条件もあります」

条件とは次のとおり。
①ゲームをするために必要な「ゲーム以外のこと」にも取り組むこと
②他の人に「ゲームが好きなのか」と訊かれたとき、ごまかさずに「好き」と言えること

これらはゲームだけでなく、いろいろな趣味にも活用できる考え方です。

 

詳しい内容について、順を追ってお話しましょう。

世の中の多くの娯楽がそうであるように、単なる楽しみのほかにも、ゲームから得られるものはたくさんあります。思いもよらない知識の入り口、他プレイヤーさんとの交流、製作者さんたちがこれでもかと詰め込んだサービス精神。

そして私たちがゲームを充分に楽しむには、世の中の多くの娯楽と同じように、ゲームだけしているわけにはいきません。お金も仕事も必要ですし、心身の健康も必要です。

 

そこで条件①の出番です。たとえば、健康にゲームを続けるために休憩時間を守っている方がいらっしゃるとしたら、立派に①をクリアしていると言っていいでしょう。

 

それから条件②について。他の誰かに訊かれたとき、暇つぶしだとかストレス解消だとかと言ってごまかさないで、はっきり好きだと答えること……これは意外と大事です。何しろこれができるなら、同じ趣味を持った仲間ができる可能性が、一気に高くなるわけですからね。

 

そしてこの質問は、自分自身への質問でもあります……「自分はほんとうにこの遊びが好きだろうか? 誰に対しても胸を張って好きだと答えられるくらい、はっきりと自覚して、自分の好きなことに時間を使えているだろうか?」と。

 

そこまでしてゲームしたくないなあ、って?

それは素晴らしい。自分の人生にはもっと大切なことがあると、確認できたってことですからね!

なんなら思い切ってゲームをやめちゃうのもありだと思います。またやりたいなと思ったら、再開することはいつでもできるでしょうから。

参考資料:
[1] “Neural Basis of Video Gaming: A Systematic Review”, 2017.05.22, https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnhum.2017.00248/full
[2] “【ゲームで集中力向上】ゲーマーの脳は良くも悪くも変化してるという研究”, 2019.10.04, https://next-sapiens.net/study/focus/game-brain/

 

 

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コラムtoiroは、
発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。
名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。