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【toiro】隣の庭の木は切れない

ある朝あなたが目覚めると、庭で何やら物音がします。
窓からのぞけば、なんということでしょう、ご近所に住む方が入り込んで、あなたの庭の木を切ったり抜いたり、新しい植物を植えたりしています。
あなたが窓から顔を出して抗議すると、ご近所さんはこう反論します「何が悪いんですか? だってこっちのほうが絶対に清潔だし、綺麗だし、片づいていますよ」。

 

ご安心ください、これはたとえ話です。ですが万が一こんなふうに言われたら、あなたは納得するでしょうか? もちろんしませんよね。

ところが心の話となると、私たちはお互いに不法侵入をしてしまう・されてしまうことがあるようです。

たとえば、友達が人間関係に困っている様子を、傍で見ていてやきもきするとき。家族の部屋が散らかっていて足の踏み場もないとき。当事者である誰かの代わりにあなた自身が、問題を片づけてしまいたくなることがあるかもしれません。反対に、親しい相手だから、嫌われたくないからと、納得いかない意見をまるごと受け入れてしまうことも……私にとっても、耳の痛いお話です。

 

私たちは誰かの庭の木を、勝手に切ることはできません。できるのは「私は切ったほうがいいと思う」と勧めたり頼んだりするところまでです。庭の木をどうするのかは、庭の持ち主、心の持ち主だけが決められることです。

本当に誰かを思いやることって、難しいのか、簡単なのか……あなたはどう思われますか?

 

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コラムtoiroは、
発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。
名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。