見学・相談会のお申し込みはこちら

【toiro】逃げたほうがいい疲れだってある

本記事をご覧の皆様、ご機嫌はいかがでしょうか。私の身の回りでは、情報の飛び交いっぷりに、くたびれはじめている方がちらほらと見受けられます。そんなときにどこからともなく飛んでくる言葉には、こんなものが交じっていることがあります。

「みんな疲れているけど頑張っているんだよ」
「疲れたっていうけど、仕事はどれも疲れるものだよ」

私が直接言われたものもあれば、体験談として聞いたものもあります。昨日聞いたばかりだ! という方も、読者の中にはいらっしゃるかもしれませんね。それくらいにあちこちで聞く言葉です。

では早速、これらの言葉の疑問点について、ひとつずつ確認してみましょう。

 

まず「みんな疲れているけど頑張っているんだよ」について。

みんな=自分や自分の仲間が疲れているのだから、あなたも疲れることを受け入れなさい、という意味ですね。言葉の意味はわかりますが、理屈となるとちょっと心配になります。
日頃からみんなで一緒に疲れていて、予想外の問題が起こったとき、その集団は大丈夫なんでしょうか?
予想外の問題が起こりうることを考えると、みんなで余裕を持つ方法を工夫したほうが、長い目で見ればよほど健全なように思われます。

 

次に「疲れたっていうけど、仕事はどれも疲れるものだよ」について。こちらは疲労の程度によります。

「ああ疲れた、今日も良く働いたな」ってすがすがしく言える疲れは確かによいものです。お風呂に入って一晩眠って、毎日の休憩の中で回復できる範囲の疲れがこれにあたります。
では翌朝、通勤のためのバス停まで這いずりながら行く必要がある疲れは、果たしてよいものと言えるでしょうか?
その疲れは一時的なものなのか、恒常的なものなのか。今の自分の疲れがどの程度にあたるのか……確認が必要だと思われます。

 

こんなタイトルでお送りしました今回の記事ですが、すぐに逃げ出すのが難しい状況もあることでしょう。ただ、逃げるという選択肢が存在していること、自分の心身を守るために逃げることは最善の選択肢のひとつだということを、この機会にお伝えしたいと考えております。

本記事をご覧の皆様、どうか本当の意味で、ご自身を大切にしてくださいますように。

 

+++++++++++++++++++

コラムtoiroは、
発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。
名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。