【toiro】学問に王道なし

風光る4月、新しいことを始めるによい季節です。

記事の題名「学問に王道なし」は、古代ギリシャの数学者ユークリッドの言葉です。エジプトの王様に幾何学を教えているとき、学ぶのに近道はないのかと聞かれてこう答えたと言われます。学びの過程に閉口する気持ちは、どうやら王様も例外でないようです。

 

私たちが学びの過程でためらってしまうのは、知るべきこと・やるべきことが想像以上に多いと感じるからなのかもしれません。

たとえば絵を描くとき「絵がうまくなりたい」と考えて、ただ描いても思ったように上達しないこともあります。まず自分が目指す「上手な絵」のお手本を決める。その絵がどんな方法や考え方で描かれているのかを知る。その上で手を動かして、自分の長所を活かしたり不足を伸ばしたりしていく……といった手順が必要になります。

これらの手順を正しく行うためには基礎練習も必要です。思い通りに線を引く、構図を考える、色、デザイン、光の当て方、絵全体の明暗、パースに質感に解剖学の理解……ざっと挙げただけでもこれくらいあります。

やりたいことに必要の薄い分野を後回しにしたり省略したりすることもあります。とはいえ「本当に省略していいのか」を正しく判断するには、自分のしたいこととこれから取り組む分野への、ある程度の理解が求められます。近道をするにも学びは必要なのです。

 

学問は王様を特別扱いしません。一方で、練習に時間のかかる人や一度やめた人を追い出したりもしません。こんなに手間がかかるなら嫌だな、と感じて離れたとしても、もう一度挑戦したくなったならいつでも再開できます。

風光る4月、ちぢこまっていた手をもう一度動かすにもよい季節です。今年こそ再挑戦したい分野をお持ちの方も、ぜひ。

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コラムtoiroは、発達障害やコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障害当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障害に関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障害への対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障害とのつきあい方」などの記事を作成しています。

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