【toiro】鬼はやっぱり怖いもの
2026年に入ってしばらく、早いものでもうすぐ節分です。毎年豆まきをなさっている方もおいでのことでしょう。
豆まきは鬼を追い払うための行事です。古くは細菌やウイルスの概念がない時代、疫病や災いを運ぶ原因として目に見える姿に描かれたものが鬼だといいます。一方で、最近店頭で見かける鬼のお面はといえば、可愛らしいものも多いこと。追い払っていいものか悩むくらいです。
お面といえば、能や狂言の面には「生成(なまなり)」というものがあります。女性が鬼に変化していく途中を表すもので、私たちの知る鬼「般若」の顔になる一歩手前の状態です。
その顔がまた恐ろしいのです。生え際には短い角。額には乱れた髪が落ちかかり、くわっと開かれた口には牙。角が伸びてまさしく鬼の形相になった般若の面とは違い、元の女性の顔がわかるだけになおさら恐ろしく感じます。
この人はなぜ鬼になってしまったのでしょう。般若の面にはこう説明されています。
普通の人が、嫉妬や恨み、怒りや悲しみなどによって般若(鬼)に変貌する、と。
角と牙が生えた鬼の顔は、とても話し合いができるようには見えません。心は大事なものですが、暴走すると人間を鬼のように怖いものにしてしまいます。感情に振り回されることもある発達障害当事者の私たちこそ、どこかで勇気を出して相談したり区切りをつけたりしたほうがよさそうです。 節分は立春の前日、旧暦の大晦日にあたる日でもあります。本格的に新年が始まる前に、怖い顔のお面を傍に置きつつ、自分の心を振り返ってみる機会にしてみたいと思います。

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コラムtoiroは、発達障害やコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
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発達障害当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障害に関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障害への対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障害とのつきあい方」などの記事を作成しています。










