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【toiro】猫に学ぶ発達障がい22・やられた!

ある冬の日のことです。私が帰宅すると、我が家の猫が台所の床でごろごろ寝転がっていました。ごきげんだねえと話しかけて、ふと視線を動かすと……なんということでしょう、そこには無残に散らばった焼き魚の姿が!

「やられた!」と叫んで、頭を抱えた私です。

 

とはいえ今回のこと、私、つまり人間側の落ち度でもあります。

我が家の猫が高いところにも平気で登ること、人間の食事にも興味を示していることは、以前からわかっていたことでした。普段なら冷蔵庫にしまっている人間の食事を、体に良くないものを食べてしまった点で、被害に遭ったのはむしろ猫だとも言えます(人間の食事の味付けは、猫には塩分が強すぎるため)。

 

私たち発達障がい当事者も、わかっていたはずのトラブルに頭から突っ込んでしまうことがあります。原因につながるきっかけは、時間に追われて忙しかったり、「まあいいか」だったりと様々ですが、大抵は起こったトラブルよりも些細なことです。

一緒に暮らしている猫、そしてほかならぬ自分の快適な毎日のために、生活に関する習慣化・時短化を進めておこうと、改めて決心する出来事でした。

 

その後、猫はどうしたかって?

抱き上げて言って聞かせたものの、わかっているのかいないのか。猫はずっと明後日の方向を向いたままでした。せめてもの後片付けに、母と二人がかりで猫を捕まえて、しっかり歯磨きをしておきましたよ。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。