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【toiro】素敵な地図の作り方

先日、素敵な地図アプリに関する記事を発見しました。[1]車いすの人が町中を移動する際、車いすをこぐ力を入力することで、途中の坂道を移動できるかどうか判断して適切なルートを表示してくれるというのです。

身近な車いす利用者さんの話を聞く限り、外出先での困りごとはいくつもあるようです。今回の地図アプリが解決しようとしている問題「車いすで移動できる道を、地図上であらかじめ確認するのが難しい」も、そのひとつ。言われてみれば気づける一方、言われるまでなかなか思い至らない内容でもあります。発達障がいの私たちにも通じるものがあるこの問題、できることはあるのでしょうか。

 

地図アプリの記事を見ながら、私は「自分の体験談や困っていることを、隠さず相談すること」が解決につながると考えました。
私たちはそれぞれ違う人です。他の人の問題について、想像力を充分に持つのが難しいときもあります。そんなとき「こんなことで困っているんです」と話してもらえたらどうでしょう。できることを探したり、助けを呼んだり……知らなかったときとは違って、何らかの行動をとれるようになります。
少なくとも「そんなこともある」という情報を共有することで、この先解決につながる機会を増やすことはできるはずです。

この地図アプリは現在試作中です。実際に問題が解決する日はまだ先になるかもしれません。それでも私は「車いす利用者さんの状況がよくなりつつあること」「発達障がいの私たちだって、問題を隠さず共有することで、解決に向けて進むことができるんじゃないかと考えられること」両方を嬉しく思っているのです。
皆さまはどうお考えですか?

 

参考:
[1] この坂道は車椅子でも安全?判定アプリ試作版、神戸の研究所が開発, https://mainichi.jp/articles/20230918/k00/00m/040/101000c ,2023年9月18日更新

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。