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【toiro】自分で選んだものなのに、なぜか途中で嫌になる理由

今回は題名が全てを語っております。

突き詰めたいと思って始めたことを、いつの間にかやめてしまっている。趣味でも勉強でも、思いつく限りの工夫をしても、同じことの繰り返し。心当たりがおありの方もいらっしゃるかもしれません。

いったいどうしてなのでしょう?

 

これについて私は「ありうる原因の一つ」を、次のように考えています。

「自分のことが嫌いだから」。

 

何の話? とお思いでしょう。

自分への気持ちと、物事をすぐやめてしまうことに、何の関係があるの? と。

 

実は私、発達障がいだとわかってから二年目ごろに、同じことをしていた時期がありました。片っ端から手をつける・没頭する・やめてしまう……あんまり繰り返すものだから、最後のほうは、新しい挑戦そのものが怖くなるくらいでした。

この期間、私はずっと「今の自分のことが嫌い」でした。

気持ちの上で「発達障がいの自分」「二次障害になった自分」を、受け入れきれておりませんでした。新しい生活に順応しようと頭で考えながらも、以前の生活に戻りたいと引きずり、かつそうした無意識に気づいていませんでした。

結果「新しいことに挑戦しようとしても、(自分の無意識が願うとおり)なかったことにしてしまう」という行動として表れていたわけです。

 

考えてみれば充分ありうることです。「自分が嫌い」という考え方を持ち続けているとき、「好きなもの」は「(嫌いな自分が)好きなもの」になります。

「嫌いな人が好きなもの」に対して、偏見なく価値を見出せるか? 大切にしつづけられるか? ……当時の私の答えは「No」だったわけです。

 

もしも今、私と似たようなことでお困りの方がいらっしゃったら、こんな自問自答を試してみるのはいかがでしょう。

「今の自分をそれなりに好きだろうか? それとも、ものすごく嫌だと思っているところがあるだろうか?」

「なぜいろいろなことを試しているのだろうか? 理由によっては、行動よりも、自分の気持ちを整理する方が先かもしれない」

 

私の困りごとの経験が、どなたかのお役に立てば幸いです。

 

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コラムtoiroは、
発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。
名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。