軽作業、それともIT?体験実習で「自分に合う仕事」を見つけよう!

就職活動を始めると、

「自分には、どんな仕事が向いているのだろう」
「軽作業とITなら、どちらが合っているのだろう」

と迷うことがあると思います。

軽作業は、決められた作業を繰り返す仕事。ITは、パソコンを使って得意なことに集中する仕事。そのようなイメージを持つ人も多いように思います。

しかし、実際の仕事内容や職場環境は、職種名だけではわからないように思います。

自分に合う仕事を見つけるためには、考えるだけでなく、実際に見て、体験してみることが大切。
今日は、そんなお話です。

やってみることで分かること

ASDのある人のなかには、実際に経験しながら学ぶことが得意な人がいます。

一方で、経験したことのない仕事について、仕事内容や働く場面を具体的に想像することが難しい場合もあります。

企業見学や体験実習は、実際の仕事を知り、働くイメージを持つための機会。
ジョブジョイントおおさかでも、その機会は、できるだけ多く作るようにしています。

例えば、「パソコンが好きだからITの仕事が向いている」と考えていても、体験すると、

  • 長時間画面を見ると疲れやすい
  • 質問することが難しい
  • 入力や確認作業には集中しやすい

と気づくことがあります。

反対に、「軽作業ならできそう」と思っていても、

  • 立ち仕事は疲れやすい
  • 周囲の音や人の動きが気になる
  • 決められた手順での検品は取り組みやすい

と分かることもあります。

こうした気づきは、自分に合う仕事を考えるための大切な情報となるように思います。

軽作業にもいろいろな仕事がある

例えば、軽作業。仕事内容を考えてみると、次のような仕事があります。

  • 商品や部品の検品
  • ピッキングや仕分け
  • 品出しや陳列
  • 梱包や袋詰め
  • 清掃や備品の補充
  • 製造やバックヤード作業

手順が決まっている仕事は、見通しを持ちやすいという良さがあります。

また、細かな違いに気づく力、正確に確認する力、同じ作業を続ける力を活かせる場合があります。

ただし、同じ「軽作業」でも、仕事内容は職場によって異なったりします。

立ち仕事もあれば、座って行う仕事もあります。速さを求められる仕事もあれば、丁寧さを重視する仕事もあります。

「軽作業が向いているか」ではなく、どのような軽作業なら取り組みやすいかを考えることが大切だと思います。

ITの仕事もパソコン操作だけではない

ITやパソコンを使う仕事にも、さまざまな種類があります。

  • データ入力
  • 書類や資料の作成
  • データの照合や確認
  • Webサイトの更新
  • システムの動作確認
  • パソコンの設定や管理
  • プログラミング

ITの仕事では、パソコンの操作だけでなく、指示を理解することや、間違いを確認すること、進み具合を報告することも必要です。

新しい方法を考える仕事もあれば、決められた手順に沿って確認する仕事もあります。

「パソコンが好き」という気持ちは大切。でも、好きなことと、仕事として続けやすいことが同じとは限らないように思います。

体験を通して、

  • どのような作業が好きか
  • どのくらい集中できるか
  • どのような説明なら分かりやすいか

を確認していくことで、今後のことも考えやすくなるように思います。

「できたか」だけで判断しない

体験実習では、「仕事ができたか」「ミスをしなかったか」だけを見る必要はなく、次のようなことも振り返ってみるのがおすすめです。

仕事について

  • 説明は分かりやすかったか
  • 手順を覚えやすかったか
  • 集中を続けられたか
  • 達成感があったか

職場環境について

  • 音や明るさは気にならなかったか
  • 周囲の人の動きに疲れなかったか
  • 質問や相談をしやすかったか
  • 休憩を取りやすかったか

体調について

  • 疲れすぎなかったか
  • 帰宅後まで疲れが残らなかったか
  • 翌日も続けられそうか
  • 不安や緊張が強くなりすぎなかったか

「仕事はできたけれど、とても疲れた」という場合もあります。

反対に、最初は難しくても、手順書を使ったり、説明方法を変えたりすることで取り組みやすくなる仕事もあります。

うまくいかなかったからといって、すぐに「向いていない」と決める必要はないように思います。

軽作業かITか、すぐに決めなくてもよい

それに、最初から、軽作業とITのどちらか一つに決める必要はないと思います。

実際の職場には、

  • 商品を確認して結果をパソコンに入力する
  • 書類をスキャンしてデータを整理する
  • 在庫を数えて管理システムに登録する
  • 商品の写真を撮ってWebサイトに掲載する

など、軽作業とパソコン作業の両方を行う仕事もあります。

体験実習の目的は、すぐに正解を出すことではなく、

「これは取り組みやすかった」
「この環境では疲れやすかった」
「この説明なら分かりやすかった」
「もう少し経験してみたい」

という情報を、一つずつ集めることでもあります。

自分に合う仕事とは、得意な仕事だけではなく、安心して取り組めること、疲れすぎずに続けられること、困ったときに相談できることも大切です。

体験実習を通して、自分の得意なことや苦手なこと、働きやすい環境を少しずつ見つけていってもらえたらと思います。

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コラムtoiroは、発達障害やコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障害のある人の就労支援に携わって20年となり、講演実績は150件。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援なども担当してきた。趣味は、散歩、読書、キャンプ、ハイボール。夢の北アルプス登頂を目指してマイペースにトレーニング中。

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