【toiro】誠実でまじめめなとこが良いところ
知的障害や自閉症のある人を多く採用されている特例子会社。
時々、仕事でお邪魔させてもらっています。
そこで働く障害のあるスタッフの方は、訪問するたびに「星明さん、おはようございます」と、僕のほうまでわざわざ近づいてきて、毎回あいさつしてくださいます。
丁寧なあいさつは、とても気持ちが良いものです。
誠実とは、偽りがなくまじめなこと、私利私欲をまじえず真心もって人や物事に対すること、
と、あります。
きっちりしてる、実直、正直、素直…、なども似たような意味でしょうか。
発達障害の人は、ルールや手順など、明確で具体的なことを好みます。
ルールを重じて、字義どおりに取り組む姿は、周囲の人から「誠実さ」を感じ、良い印象を与えることは多いものです。
先ほどの特例子会社においても、丁寧なあいさつ、きっちり仕事に取り組む姿は、同じビルで働く多くのスタッフの皆さんから高い評価をもらっています。
主な仕事は清掃をされていて、事務所や共用スペース、社員食堂など、丁寧な清掃によって社員の皆さんは気持ちよく使用することができていて、訪問するたびに「誠実な清掃はとても意味のある仕事」だと感じています。
誠実さは、時によって頑固やこだわりなど、堅苦しい印象を与えることもあります。
柔軟に物事を捉えたり立ち振る舞う場面では、臨機応変なことが優先されるがちです。
でも、そんなに気にする必要はないと思います。
臨機応変を求めず、誠実な様子が評価される場所を探すことでよいし、
ルールや手順が明確な場所なら、誠実に取り組む姿を評価してくれる人はきっと近くにいるように思います。
誠実でまじめなとこが良いところ。
僕は、そんなふうに思います。
( 星明 )
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コラムtoiroは、発達障害やコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。


ジョブジョイントおおさかの所長。
障害のある人の就労支援に携わって20年となり、講演実績は150件。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援なども担当してきた。趣味は、散歩、読書、キャンプ、ハイボール。夢の北アルプス登頂を目指してマイペースにトレーニング中。