実録発達障害31・回復する力はちゃんとある
先日、かかりつけの精神科をお訪ねしました。二次障害をはじめとした体調の定期報告に加え、フラッシュバックが起きたときの対処について相談するためです。
お医者さまがおっしゃるには「つらいことは昔の出来事であって、今は違うと自分に言い聞かせる」「昔のことを振り返る際には前もって心の準備をしておく」などを意識するのが有効とのこと。自分で模索した対処方法とおおむね合っていて安心いたしました。
(久しぶりにフラッシュバックが起きたときの様子は、こちらの記事で紹介させていただいております)
あまり特別な方法のようには思えない? そうかもしれません。
とはいえ、心について改めて考えてみると、身近な方法で回復できる状態が自然なのではないかと思えてきます。
もともと私たちはひとりでに回復する力を持っています。体と同じように心のほうも、擦りむいたくらいの傷で動けなくなってしまうことはありません。
(自力で戻せないくらい悪化してしまったときはお薬など「特別な方法」のお世話になる点も、心と体は似ています)
今回の私は久しぶりのフラッシュバックにとても驚いたため、お医者さまに報告したのですが、お返事は先にご紹介したとおり。たとえ発達障害があったとしても、私たちの心はちゃんと対応できるようです。
皆さまが今「ちょっとしんどいけれど、お医者さまにかかるほどではないかな」とお思いでしたら、気の持ちようをはじめとした身近なところから、心の回復を手伝ってさしあげるのが一番のように思います。
風邪をひいたかなと思い当たったとき、睡眠時間を増やしたり食事を変えたりして、体の回復を助けるところから始めるのと同じように。

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コラムtoiroは、発達障害やコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
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発達障害当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障害に関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障害への対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障害とのつきあい方」などの記事を作成しています。









