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発達障害のある方が就職活動をうまく進めるコツは「経験から学ぶ」を活かすこと

発達障害のある方は、「経験から学ぶ力」がとても高いと言われています。
見て学ぶ、やってみて覚えるなど。

実際に体験したことはしっかり記憶に残り、次の行動につながりやすくなります。

一方で、発達障害には「想像力の特性」があり、見えないものや未経験のことをイメージするのが苦手な場合があります。

たとえば、
・人の心や相手の気持ちを読む
・初めての仕事を想像する
・時間管理や変化への対応

こういった「目に見えない」ものは分かりづらい反面、目に見えること、実際に体験したことは得意分野です。視覚優位の特性も手伝って、「経験から学ぶ力」は大きな強みになります。

今日は、この特性を就職活動に活かす方法についてお話しします。

経験を積むことで就活が進めやすくなる

就職活動で必要になる経験は、実は身近なところから始められます。

【家庭での手伝い】
お風呂掃除や洗濯、買い物の手伝いなど、日常生活の中での作業経験は、似た仕事をイメージしやすくなります。自分に合うかどうかを考える材料にもなります。

【就労支援施設での訓練】
軽作業やパソコン練習、チーム作業など、さまざまな活動を通じて就労のイメージをつかむことができます。実際に手を動かして体験した内容は、希望する職種を選ぶヒントになります。

【企業見学・実習(インターンシップ)】
実際の職場を見て、体験して、学ぶことができます。「この仕事ならできそう」と思える経験は、就活の方向性を決める上でとても役立ちます。

このように、「経験してみること」そのものが、就職活動をスムーズに進める大切なステップです。

失敗経験ではなく成功体験を!

経験は力になりますが、注意したいことがあります。
それは「失敗経験を強く記憶しやすい」という特性です。

たとえば、
・学校で先生に厳しく注意されたこと
・アルバイトで失敗して怒られたこと

こうした体験は、周囲の状況や教え方にも原因がある場合がありますが、ご本人にとっては強く残る記憶になります。そのため、「失敗から学ぶ」よりも、成功体験を積み重ねるほうが自信やスキルを伸ばしやすいのです。

できれば、周囲の家族や支援者のサポートもありながら、
・うまくできたことを重ねていく
・成功した経験を記録に残す
・できることを少しずつ増やしていく

こうしたことが経験学習を活かす近道になります。
私たちジョブジョイントおおさかでも、この視点を大切にしながら日々の支援を行っています。

経験を記録し、就活に活かす

最後に、今日の結論です。これがポイントなんだと思います。

「たくさんの成功体験を積み、それを就活に活かすこと」

・家族や支援者と一緒に、成功できる経験を増やす
・経験して気づいたことをメモしておく
・メモを見ながら、自分に合う仕事を少しずつ絞り込む

このプロセスを続けることで、就職活動は着実に前に進みます。

それに、この「経験から学ぶ力」は就職後も活きていきます。
例えばですが、仕事を繰り返し経験することでスキルが上がっていき、いずれは職人のような技術に発展することだってあります。

 

「成功体験を積み重ね、経験から学ぶ。」

就職活動だけでなく、将来の働き方や社会人生活を充実させる、きっと大きなヒントになると思います。

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コラムtoiroは、発達障害やコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障害のある人の就労支援に携わって20年となり、講演実績は150件。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援なども担当してきた。趣味は、散歩、読書、キャンプ、ハイボール。夢の北アルプス登頂を目指してマイペースにトレーニング中。

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