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【toiro】少数派にできること

4月2日、今年も自閉症啓発デーがやってきます。

今年も公式サイト[1]を見ている私ですが、この度ちょっと意地悪な自問自答を行ってみました。

「少数派の人たちについて学んだとして、多数派の人たちにはどんな良いことがあるの?」といったものです。皆さまはどうお考えでしょうか。

 

違う視点やアイデアを得られる、さまざまな状況に適応しやすくなるなど、考えられる理由はいくつもあります。その上で答をひとつにまとめるとしたら「自分が少数派になったとき生きやすくなる」ではないかと考えております。

 

多数派・少数派の立場は、実はしょっちゅう入れ替わっています。

たとえば30年前、スマートフォンを持っている人は少数派でした。ひとたび外国に出かければ日本人は少数派になりますし、思わぬ怪我や病気によって車椅子や常用薬の必要な少数派になることもあります。

こう考えてみると「自分が少数派になったときのため、少数派が幸せに暮らせる知恵や体験談を学んでおく」のは、生き方の工夫のひとつと言えそうです。

 

物が足りないと感じるとき。誰かの理解を得るのが難しいとき。思うように動けないとき。どんなときでも、私たちは工夫を凝らして幸せに暮らすことができます。 その工夫について聞きたいとおっしゃる方がいらしたら、快くお伝えすること。少数派であるところの私たちにできることは、それで充分なのではないでしょうか。

 

参考:[1]世界自閉症啓発デー 日本実行委員〈公式サイト〉, http://www.worldautismawarenessday.jp/htdocs/

 

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コラムtoiroは、発達障害やコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障害当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障害に関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障害への対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障害とのつきあい方」などの記事を作成しています。