【toiro】過程を大切にする理由
春です。新たな門出の季節です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
学びにしろお仕事にしろ、さまざまな変化の多い時期です。新しい環境になじむまで想像以上に時間がかかったり、気温や気圧の影響を受けて寝込んだり、花粉症のくしゃみと鼻水に悩まされたり。
気疲れのあまり「成功するかわからないから、なにもしたくない」なんてこともあるかもしれません。どうしたものでしょうか。
考えるに「自分で決めて行動した」ことそのものに、自信や楽しみを見出すのが、一番の解決方法かもしれません。よく耳にする「結果だけでなく、過程も大切」との言葉は、ただの慰めではないのです。
挑戦して、たとえ今回理想の結果に届かなかったとしても、学び方や学んだ内容は身についています。自分で決めたのだからそれでいい、と割り切って、後悔よりこれからの改善について時間を使いやすくもなります。「もし失敗しても得るものがある」という考え方は、結果を過剰に求めてしまうときの辛さをやわらげてくれます。
そして緊張がほどよく解けたら、実力を発揮しやすくなるのは皆さまご存じのとおり。過程を大事にすることで、最初に欲しかった結果も得やすくなるわけです。
私たち発達障害当事者にも、変化に向き合う場面はやってきます。
障害の有無にかかわらず、自分で決めて行動する過程そのものに価値を見出す姿勢は、新しいことに前向きに取り組む、ひいてはよい結果を得るチャンスにつながることと考えております。
皆さまの新年度が、どうかよいものになりますよう!

+++++++++++++++++++
コラムtoiroは、発達障害やコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。


発達障害当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障害に関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障害への対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障害とのつきあい方」などの記事を作成しています。