【toiro】なくても困らないけれど、あると楽しい
私たちの生活には「なくても困らないけれど、あると楽しい」ものがたくさんあります。
豆から挽いたコーヒー。大学の卒業記念品としてもらった銀色のボールペン。これらは私にとって、日常や週末を楽しくしてくれるものです。
皆さまはどんなものを思い浮かべるでしょう。ギターやピアノ、バイオリンといった楽器。キャンプ用品。もっと身近なものなら、スマートフォンのカバー、ティーカップや台所用品、という方もおいででしょうか。
こうしたものの楽しさは、どこから来るのでしょう?
観察するに、どうやら「必需品ではない」「個人の価値観による」ことが大切なようです。
コーヒーがなくても健康に生きることはできますし、手ごろで書き味の良いボールペンは、探せば他にもたくさん見つかります。それでなければならない合理的な理由はありません(だからこそ周囲への説明が難しく、家族ともめることもあるのですが)。
もちろん私たち自身も、そのことはわかっています。わかったうえで、ちょっと遊びのあることを、あえて選んで行う。それによって、遊ぶ余裕、言い換えるなら豊かさを実感しているのではないでしょうか。
あるいは、豊かさを実感するために、私たちは遊びを必要としているのかもしれませんね。
「なくても困らないけれど、あると楽しい」。これらは私たちの生活に、豊かさを味わう機会を与えてくれます。
皆さまはどんな「あると楽しい」を、大切にしていらっしゃいますか?

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。


発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。