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【toiro】自分に合ったひとつを選ぶ

ご存じAIアシスタント・Perplexity(パープレキシティ)とお話ししていたときのことです。「発達障がいの人の生活を支えるには、どんな方法がありますか?」と訊ねてみたところ、次の文字列が返ってきました。

 

「専門機関の活用」「家族によるサポート」「環境の調整」「社会的サポートの活用」「医療・専門家のサポート」……

 

最初、私は頭を抱えました。お世話になるところが多すぎやしませんか?
相談をいくつも持つことは恥ではないとはいえ、こんなにもお世話にならねば、私は健康に過ごせないのでしょうか。そもそも全部に相談することなんてできるのでしょうか? 同じように心配になってしまった方もおいでかもしれません。

 

でも、すぐ気がつくことができました。「これらのうちから、できそうなひとつをまず始める」「固い言葉のとおりにとらえず、身近なものに置き換える」のです。
「医療・専門家」は担当の科のある病院やお医者さま。「専門機関」は就労支援団体や市役所の障害福祉課、「社会的サポート」は地域の共助グループなどでしょうか。台所や自室の掃除、仕事道具の整頓も、立派な「環境の調整」です。
AIは私に命令はしません。私の思いつかなかった、いくつかの選択肢を提示しているだけです。どれが必要か、できそうかを考えて選ぶのは、私自身で決めることができるのです。

 

今回、AIとの会話を通して、自分ひとりのときとは異なる考え方を見つけることができました。こうしてAIという相談先に話しかけることも「発達障がいの人の生活を支えるための方法」の、新たなひとつに違いありません。

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。