【toiro】2月2日の節分に寄せて
年もあけて早1月、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今年2025年の節分は2月2日です。私たちのよく知る節分は2月3日なのですが、地球の公転周期と二十四節気のずれの関係で、私たちが普段使っている暦における立春の前日、つまり節分は、少しずつずれ続けているのだとか。[1]
こうして考えると、私たちの身の回りの決まりごとは、なかなか臨機応変です。あいまいとも言えるかもしれません。例外なく決まりごと通りになっていないのはなぜでしょうか。
結論から言うと「大抵の決まりごとは、人間に使いやすいよう、後から決めたものだから」です。
地球が太陽の周りを一周するのにかかる時間は、365日と約6時間。この6時間をいちいち数えていては、カレンダーが使いづらくて仕方ありません。だから1年は365日「ということにしている」のです。
そうやってなかったことにした6時間は、しかし消えるわけではありません。4年に1度のうるう年、2月29日を1日だけ増やしていることからもわかるとおりです。使いやすい決まりごとを保つためには、必ずどこかでつじつま合わせが必要になります。
もしも今、その大切なつじつま合わせが、どこにもされていないとしたら?
私たちは、急いで対策を考え始めるのではないでしょうか。
私たち発達障がいの当事者も、今ではある程度、存在を知られるようになってきました。
「知ってさえいれば、そういうこともあるとすぐわかる」……発達障がいの私たちが、いつかこれくらいありふれた存在になることを、2月2日の節分に寄せて願う次第です。
参考:
[1] 国立天文台, 「暦計算室 節分の日が動き出す」, https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2021_2.html

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
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不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。


発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。