資料請求 見学・説明会申込 お問い合わせ

発達障がいと働き方:実体験から学ぶキャリアのヒント(第46回総合リハビリテーション研究大会)

第46回総合リハビリテーション研究大会に参加してきました。2日目のシンポジウムには当事業所の所長の星明が座長として、当事業所のブログ(toiro)を書いてくださっている佐元さんも登壇しました!今日はそのシンポジウムの一部、当事者の方からの発表として佐元さんのお話をベースに少しだけご紹介です!

相談先を頼ることを恥じない

佐元さんからはこれまで働いてきた2社のエピソード交えながらお話くださっていました。かなりご苦労もあったご様子で、おそらく発達障がいの特性上、苦手な部分も頑張らないといけなく「ほかの人より何十倍もエネルギーと神経を使って取り組まれている」ことも場面としては多かったのではないかと感じています。

佐元さんのお話では、就労支援団体など「いろんな相談先を頼ることを恥じない」というフレーズがありました。仕事内容や職場関連の相談に加えて、上記のように(特性上苦手なことについて)キャパを超えて頑張りすぎていないかなど、ご本人/就職先/就労支援機関の3者で相談しあえる環境づくりを、ジョブジョイントおおさかでは定着支援事業として行っています。

「経験や面談で色々話をする中で気づきを与えてくれた」とも佐元さんからお話がありました。相談先があることの安心感やメリットを、利用くださる皆さんにも感じてもらえるように精進したいと思います!

「予定外だらけ」でも「行きたい方向に進んでいる」

佐元さんが発達障がい診断後から今までを一言で表すとしたら、「予定外だらけ」でも「行きたい方向に進んでいる」だと表現されていました。発達障がいの方にとって予定外のことは、苦手とされることが多いです。大変だったことも含め様々な経験をしながら【やりたいこと】と【自分にあった働き方】を見つけ、ご自身の道を切り開かれていたお話が印象的でした。2社で勤務したのち、現在は個人事業として働かれているそうです。

努力しているうちに環境が変化することもあるという言葉も含めて、佐元さんから応援メッセージを頂いたように思います。

教育から就労へ~障害種別を超えて問われること~

シンポジウム全体としては、教育から就労への引継ぎについてがメインテーマでした。就労への引継ぎとして、「自分の得意不得意を整理しながら就職先に渡していけると良さそう」「教育の現場では働く経験をする機会(実習先)が少ない」という話題も挙がっていました。

働く経験を増やしていくなかで高校や大学卒業後の進路決定ができるといいのかもしれない、と一就労支援員としては感じます。ジョブジョイントおおさかなどの就労移行支援事業での強みは、リアルな働くことの経験(企業実習)ができることが1つ挙げられます。実際に経験してみることで、やりたいこと/得意なことなど、わかることが多くありますよ!

教育や就労支援機関から就労への引継ぎは、どちらか一方だけでなく、就職先、ご本人/ご家族、支援機関、学校などその方に関わる皆が協力しながら進めていくのが良いと感じました。そんなお手伝いをジョブジョイントおおさかでも頑張っていきたいと思います。

(スタッフ岡本)