第7回実践報告会を終えて
11月16日(土)、第7回実践報告会を開催しました。今年もたくさんの方に来ていただき、満員御礼となりました。ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
簡単ではありますが、当日の内容を報告させていただきます。
第一部:基調講演
第一部は、よこはま発達クリニックの副院長、宇野先生をお招きし、「発達障がいのある人の特性理解と就労支援〜合理的配慮と過剰適応の視点も交えて〜」をテーマにご講演をしていただきました。
「合理的配慮」は、今年の4月1日から事業者に義務化がされ、障害者雇用促進法ではすでに義務化されているものの、ご本人や企業のご担当者とはよく話題となることでもあるため、先生には特性の理解をした上での合理的配慮のポイントを解説していただきました。
また、発達障がい支援や就労支援等の研修会で聞くことが多くなった「過剰適応」「バーンアウト」「カモフラージュ」などについてもお話いただき、特性理解から考えられることを研究データの紹介も含めて教えていただきました。
職業訓練や就職活動などの就労支援は、「ご本人を頑張らせてしまう」といった側面もあるため、先生のお話は支援者としてとても学び多いものでありました。
第二部:実践報告
第二部では、3人の就職者に登壇をしていただき、介護、保険、小売のそれぞれの現場で働く話に加えて、担当スタッフからも支援を振り返ってのコメントをさせていただきました。
実践報告というよりは、ご本人の過去と今、そしてこれからの話をしていただき、本人とスタッフで協働した内容についてご報告をさせてもらいました。
3人さんの話は、個人情報もあるので簡単にご報告すると、「経験による学び」「面談での自己理解」「ジョブコーチ等による現場での支援」など、ご本人の話を聞く中でいくつかの支援キーワードが今とこれからにつながっているように感じました。
もちろん、3人の皆さんの頑張りがあってこその今ですが、支援者として本人の話から学ぶことはとても多く、うまくいった実践事例は他の支援にも活かすヒントがたくさんあるように感じました。
3人の方は、休みの日に時間を作ってジョブジョイントおおさかに何度も来てくださり、パワーポイントで資料を丁寧に作ってくださり、何度も発表練習をされていました。
改めて、3人の皆さん、本当にありがとうございました!
実践報告会は毎年開催しており、来年も同じスタイルで開催したいと考えています。
毎年ご参加いただいている方もいらっしゃり、大変嬉しく思っています。
来年もぜひ楽しみにしていただければ幸いです。