資料請求 見学・説明会申込 お問い合わせ

【toiro】自分が今の職場と出会うまで

今の職場と出会ったのは2018年の秋で、これまで選考を受けたのですが芳しい結果は得られませんでした。さらにジョブジョイントおおさかの利用期限(2年)が終わろうとしており、まさに崖っぷちの状況でした。

ハローワークへ通うも、自分が求めている「家から近い」「難聴などがネックになりにくい」という条件に満たす会社が見つかりませんでした。秋が深まる中、上記のほか、面談担当スタッフさんといくつかの事業所へ見学に行くなど、就職のため精力的に行動していました。

 

そんなある日、スタッフさんと定期的な面談をしていると一枚のパンフレットを渡してくれました。

見ると、そこは福祉施設でした。全く想像がつかない業種です。なぜなら、当時の私は「一般企業で働く」ことを前提に就職活動をしていたからです。

 

内心面食らいながらスタッフさんを見ると、次のことを言われました。

「物腰が柔らかいし親切だから、こういう仕事が向いているかもしれない」
「障害のある人にどの職員も接し慣れているから、一般企業より障害の理解がある」
「事務作業が苦手じゃない人を探している」
「所長とそこの偉い人は親しいつきあい」

それを聞き、「こういう業種は初めてだから、なんでも見てやろう」と強く思い、見学の日にちを迎えました。

 

見学当日、職場の方(Sさん)に館内を案内していただき「ここで働くのもいいなあ」と思いました。なぜなら、Sさんはとても快活な方だからです。

そして、実習の日がやってきました。
最初は緊張の中指示された業務を行っていました。
ここで意識したことは「わからないことは聞こう」「ミスをなくそう」と強く意識しました。

実習開始から三日ほど経ったある日、S氏に声をかけられました。
 「やすのくんさえよければ、うちで働きませんか」

まさに、天にも昇る思いでした。他の職員の方も大変親切にしてくれたので日に日にここで働きたいという思いが強くなりました。

すぐさま了承の返事をして、あれよあれよと面接の日がやってきました。
面接の練習をしたとはいえ、手に汗を握りながら面接を受けました。

12月のある日、Sさんと当時の施設長さんに呼ばれ、採用と言われました。
ここまで本当に長い道のりで、苦労が報われました。さながら早めのクリスマスプレゼントです。

 

最後に、皆さまに次のことを伝えたいです。
「あきらめずに行動する」
「縁を大切にする」
「就活の誘いはとりあえず受ける」

以上です。読んでくれてありがとうございました。

+++++++++++++++++++

コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
アバター画像

診断名は、発達障害(ASD/ADHD)。
現在の職場である、福祉施設で働きおよそ6年が経つ。主に雑務や事務作業をまかされている。
趣味は、本を読む・写真撮影(人物・風景・鉄道)・サザンオールスターズを熱唱するなど。
現在は職場付近にて一人暮らしをしている。