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【toiro】「私は今とても辛い」と認める

今日のお話は、普段とちょっと違う切り口です。

 

これまで「toiro」の記事では、問題への対処方法を、体験談を含めてお話しさせていただきました。ですが、対処方法の知識を得ても、すぐには行動できないくらい心が弱ってしまっているときもあります。
お医者さまにかかろうとお薬を飲もうと、ものすごく辛い。どうしてもしんどい。楽しいことをする元気もない。そんなときはどうしたらいいか。

 

腹をくくって「私は今とても辛い」と、認めてしまうのはいかがでしょう。

 

「騒ぎたくない」「周りに心配をかけたくない」「早く元気になりたい」……そうおっしゃる方もおいでかもしれません。
無理もありません。辛いときほど、早く回復してほしいものです。
ただ、一気に問題解決に向かう力がなくなってしまったからこそ、そんなときの私たちは動けなくなっているわけです。周りのお力を借りることも含め、自分が弱っていることを認めるところから始めるのが、結局は回復のための第一歩につながります。
こういうときは、泣いたり怒ったりするのも休憩のうち。問題解決に向けて走り出すのは、体を動かせるようになってからでも間に合いますから。

 

最後に。
今回お話しした状態は「心の辛さ」の回復の過程で起こりうる状態です。また、辛がることにだけ集中して、食事や睡眠をおろそかにすれば、そのぶん体は弱ってしまいます。
存分に辛がって、少し動けるようになったら、よく休息を取ってくださいますように。そして病気やケガなど、体の辛さが別におありの方は、どうか正しい治療を受けてくださいますように。

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。