資料請求 見学・相談会申込 お問い合わせ

【toiro】ピーナッツかぼちゃの使い方

暦の上では10月半ば、ハロウィンが待ち遠しい季節です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

我が家ではご縁あってピーナッツかぼちゃ(別名バターナッツかぼちゃ)を手に入れました。細長いシルエットにやわらかい果肉が特徴のこのかぼちゃ、ご家庭では持て余しがちだと聞いたことがあります。

主な理由は、使う料理を選ぶ点です。煮ればぐずぐずに溶けてしまい、炒めれば妙にべったりする。有名な栗かぼちゃとは違い、料理なら大体なんでもこい、とはいかないかぼちゃなのです。

 

この理由、なんだか聞き覚えがあります。

万能選手になるのは難しい。代わりに特定の分野や作業では、他の人には難しいことが簡単にできる……なんということでしょう。発達障がい当事者の私たちが、得意分野を磨き上げたときの状況にそっくりではありませんか。

 

私たちは人間ですから、活躍の場は自分で見つける必要があります。そのためにもまず、自分のことをよく知る必要があります。どこにでも使うわけにはいかないけれど、ここでなら力を発揮できるよ……と、周りの人に伝えてさしあげることで、悲しい事態を回避できるはずです。

なんでもこいとは言えない自分を、だめだと決めつける必要はありません。おいしく料理しようと思ったら、性質をよく知って、合った料理を選ぶ必要があるだけです。ただそれだけのことなのです。

 

じゃあピーナッツかぼちゃは何が得意なのかって? 「やわらかいもの」です。

もともとやわらかい果肉なら、やわらかさが魅力の料理に使えばいいのです。パイにグラタン、さらにポタージュ。火を通してミキサーにかけるだけの簡単さで、他のかぼちゃには真似できない、なめらかな口あたりを楽しめます。

ピーナッツかぼちゃ、もとい発達障がい仲間の私たちが活躍できる料理は、必ずどこかにありますとも。

 

+++++++++++++++++++

コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
アバター画像

発達障がい当事者。お仕事では記事の執筆・イラストの制作・動画制作などを行っています。
ピアサポートグループの活動・講演会への参加などを通して、地方の町から発達障がいに関する発信を行っています。
こちらのブログ「toiro」では、自分自身の体験・身近な方々の体験談に基づいて「日常生活での気づき」「実際に役立った、二次障がいへの対処・予防方法」「猫の観察記録から学んだ、発達障がいとのつきあい方」などの記事を作成しています。