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【toiro】穏やかな暮らしを大切に…

先日、第4回となるJJおおさか実践報告会を開催しました。基調講演では、よこはま発達クリニックの心理士、佐々木先生にご講演いただき、医療機関や心理士の立場として、自閉症や発達障害の方の支援で大切にすべきことをたくさん語ってくださいました。

 

講演では、何度も、「穏やか」が登場していました。

・穏やかに過ごすこと
・穏やかな暮らしが大切であること
・周りの人は、穏やかに接すること

穏やかとは、「静かでのどかなさま」「安らか」「気持ちが落ち着いていて物静かなさま」などを表すようで、goo国語辞書からも大切な言葉であることが伝わります。

 

自閉症や発達障害のある人に限らず、誰でも皆、穏やかな人を好むのは当たり前な気がしますし、穏やかに、落ち着いて、自分のペースで暮らすことができるのは、一人ひとりにとって生活しやすく、仕事もしやすいように思います。

穏やかな暮らしを実現するために、周りの理解は必要不可欠です。見通しが持て、やることや予定が明確に示されていて、周りの人が肯定的に関わってくれることでお穏やかになれるんだと思います。穏やかであるからこそ、急な変化変更も受け入れやすかったり、こだわりが少しは緩和されたり、イライラや気分の落ち込みも少なくなるはずです。

 

ジョブジョイントおおさかは、就職に向けた支援をする事業所でもあるので、ついつい、ご本人を「頑張らそう」としてしまいがちです。ご家族から聞く将来の不安な気持ちを思うと、今のうちに、働けるうちに、「ひとまずは頑張ってみましょうか」と、声をかけてしまってることも多いような気がしています。

ご本人もそうですし、家族や周りの人も皆、ご本人の今の暮らしが穏やかであるかどうかをチェックして、穏やかな暮らしができているからこそ、頑張れるご本人がいることも忘れないようにしたいと思います。

「穏やか」は、今年のジョブジョイントおおさかにとって、大切なキーワードになりそうです。

 

 

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コラムtoiroは、発達障害やコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
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ジョブジョイントおおさかの所長。
障害のある人の就労支援に携わって20年となり、講演実績は150件。就労支援に限らず、生活支援・余暇支援・お子さんの支援なども担当してきた。趣味は、散歩、読書、キャンプ、ハイボール。夢の北アルプス登頂を目指してマイペースにトレーニング中。

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