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【toiro】早起きの目的

皆さんには、朝どうしても起きられない経験はおありでしょうか? 

暦の上では立冬も過ぎて、日々寒さの増す今日この頃。ふとんの中で目が覚めて、あと5分と言いたくなるのもやむなしといったところです。

とはいえ、発達障害の人の時間管理の苦手さは、冬に限らず話題にのぼるもの。今回は、我が家で遅刻防止に役立った、シンプルな2つの方法をお伝えいたします。

 

その名も「前日のうちに準備」そして「30分前行動」。

 

「前日のうちに準備」は、持ち物をかばんに入れておいて、当日朝に行う作業をできる限り減らすこと(必要な書類と筆記用具はもちろん、ハンカチやティッシュといったこまごましたものまで)。

30分前行動は、たとえば8時に家を出るのなら「7時半に家を出るつもり」で逆算して、目覚まし時計や着替えの準備をしておくことです(私の場合、10分前行動では足りませんでした)。

 

当たり前すぎて試す気がしないって? そう言わずに、もう少しだけ聞いてください。

当たり前ついでに確認しますが、私たちの目的は「時間までに目的地に着くこと」です。「朝の支度にかかる時間を減らすこと」「他の人と同じ手順で支度ができるようになること」ではありません。ゴールを達成できれば、方法は色々と選びようがあるわけです(誰かに辛い思いをさせたり、負担をかけたりする方法はもちろんナシで)。

こう考えると途端に、自分の得意分野を活かせる可能性が出てきます。自分ができる方法・楽しい方法を組み合わせて、パズルみたいに問題に挑戦すればいいのです。

 

そうなんです、この話の要点は、実はやり方そのものではありません。今回は私の選んだ「前日のうちに準備」「30分前行動」を例に挙げましたが、目的が達成できるなら、だいたいの方法はOKです。朝の支度をタイムアタック式にする、ちょっとしたごほうびで自分を釣る、明日着る服をみんな枕元に並べておく……ほかにもいろいろありそうですね。

 

冬の朝の寒さ、自分の体質を変えることは難しいですが、考え方はそうでもありません。遅刻問題をはじめ、焦りで行きづまっている方がいらっしゃったら、こんなふうに目的の振り返りをおすすめしたい次第。案外身近なところに、鍵があるかもしれません。

 

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コラムtoiroは、発達障がいやコミュニケーションに苦手さを感じているご本人、学生さん、お子さんを応援するコラム。名前は、十人十色からつけました。
読者の方にとって、少しでも役に立つヒントになればうれしく思っています。
不定期ですが、ちょっとずつ更新していきます。

この記事を書いた人
須藤真理子(Suto Mariko)

発達障がい当事者。地方都市でピアサポートグループの活動を行っています。
当事者の視点から、自分で試してみた情報の共有や周知活動に参加しています。
主な内容は「食生活と発達障がいの関係」「実際に役立った・便利だった二次障がい対処法」「日常生活での気づき」など。
好きなことは、絵を描くこと・物語を書くこと。
「二次障がいでつらいとき、ものづくりにエネルギーを使う」のは、かなり実用的な対処方法だとお伝えしたい次第。